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「スマホを落としただけなのに」という映画のタイトルがあります。
競馬界で昨今「スマホを持ち込んだだけなのに」大きな騒動になりました。


最初はごくごく軽い気持ちで、境目を越えてしまいます。
でも現実的には、最も重い責任があるのはこの最初の1回目です。
1回目の境を越えたものは、その後はほとんどの場合そのまま転げ落ちます。


だから知恵のある者は、「1回目を越えた者」と「0回で踏みとどまった者」を決定的に区別します。同じカテゴリーには二度と戻せません。


踏みとどまれなかった以上は、そこに付随する危険性や恐怖を十分に認識できていないということです。
「境の向こうに何があるか」を見極めるだけの分別が現在進行形で本人にないということです。


借金というジャンルも同じ話ですし、
どんなに軽微なものでも違法行為を意識的に起こす場合も同じです。


たとえば誰かに「嘘をついてくれ」と頼まれたら?
先輩から闇営業には行っていないと口裏を合わせるよう頼まれたら。
浮気のアリバイ工作で口裏合わせを頼まれたら。
談合に協力するよう強要されたら。


「1回目を越えるよう頼んでくる者」は自分の要求が相手にとって一体何を意味しているかすら十分に理解していません。理解できていないからこそ他人に頼めるのです。


競馬の話に戻すと、
「(最低限)誰だけは絶対に裏切ってはならないか」を日頃曖昧にしているからこういう結果を招くのです。
たった一つのルール破りという問題ではなく、
もっと根源的なものが表層に上っただけです。


理解していないからこそ
「俺はハメられた」と口にできるのです。


後頭部を蹴られた小学生の救護に駆け寄らない態度は、いったい何が大事なのか日頃考えていないし、覚悟もないということです。n140112
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