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人類の間違いを考える


環境破壊により追い詰められている地球人類は、いったいどこで間違えたのだろうかとよく考えます。
こういう結果(いま追い詰められていること)を引き起こすに至った
最大の要因
はなんだったのか。


直接的には、
やってはいけないことの線引きが出来なかったことが挙げられます。
森林を伐採すべきではなかった、
土壌に還らないものを製造すべきではなかった、
核兵器を作るべきではなかった、


後から考えれば
やるべきではなかったことはわかります。
当時もおそらく予想はできた。
しかしできなかったのは
ここから先に立ち入ってはいけないという


線引き


です。機能する線引きが苦手でした。
長期的な利益と短期的な利益のバランスをとるためには
まず長期的な利益がどれほど必要なのか関係者を説得すること、
コンセンサスを得ることです。


追い詰められる前に長期的な視野でそれらを線引きするためには、
目に見えないものを「線引き」し、手を取り合って、そこから先に立ち入らない文化を作り上げることです。


素早く動くためには
事実を軽視しない姿勢が必要でした。
間違いは起こるので、間違いからいかに早く適切に方向転換するかが残る方策です。


私たちがいまから間に合うかどうかなんて考えるだけ無駄です。
間違いだと判明したことから学ぶしか残ってないんです。n290229



2020.04.27 MON 08:30
地球にとって2010年代が「過酷な10年」だったことを示す、10の事実


溶ける氷床、死滅するサンゴ、焼ける森林、とどまることなく上昇し続ける気温──。2010年代は地球にとって過酷な10年だった。そして気候変動の影響が、わたしたちの目に見えるかたちで現れ始めたのも、この10年である。その事実を改めて認識させられる「10の事実」。


TEXT BY LAURIE CLARKE
TRANSLATION BY NORIKO ISHIGAKI


わたしたちが暮らす地球はいま、火急の危機に直面している。わたしたちの多くは長年、気候危機の脅威を遠い先の出来事のように捉えていた。ところが、この10年で事態は変わった。地球が直面している危機は実に深刻で広範囲におよび、もはや無視できる段階ではなくなったのだ。


そうした認識が急速に広まっているのは、偶然ではない。近年、気候変動のもたらす重大な影響が次々と目に見えて明らかになってきているからだ。


国連事務総長のアントニオ・グテーレスは2019年12月初め、わたしたちは「後戻りできない地点」に差しかかっていると指摘したうえで、まもなく地球温暖化の影響を回避も緩和もできなくなる段階に入ると警告した。それにもかかわらず、わたしたちは環境汚染につながるエネルギーへの依存をいまだ続けている。


グローバル・カーボン・プロジェクトの年次報告によると、2019年の化石燃料による二酸化炭素(CO2)排出量を前年比0.6パーセント増と推定しており、3年連続で増加する見込みだ。さらに、2020年もこのまま増加が続くと予測されていた。


この10年、気候危機はどんな影響を地球にもたらしたのだろうか。向き合うべき10の事実を見ていこう。


1. 北方林が過去10,000年で最速のペースで焼失している
世界の生態系を見れば、森林火災もまた自然現象のひとつと言えるかもしれない。ただ近年、気がかりな傾向が加速している。


世界気象機関(WMO)の報告によると、2019年に北極圏の森林を襲った火災は、程度・範囲ともに前例のない規模だったという。同機関はまた、北方林全体が「少なくとも過去10,000年で最速のペースで焼失している」とも指摘している。


2019年夏、アラスカは600件以上の火災に見舞われ、焼失面積は240エーカー(約9,700平方キロメートル)以上に及んだ。シベリアでも1,300万エーカー(約52,000平方キロメートル)にわたって森林が焼けている。アラスカ大学国際北極圏研究センターの調査によると、近年の森林火災は規模、頻度、重度ともに従来を上回る傾向を示しているという。


カリフォルニアの山火事も同様だ。19年の被害はその前の数年に比べれば小さかったものの、同州の山火事被害もこの数年で大きな被害を出している。火災の範囲は拡大し、期間も長期化し、周囲の環境に与える打撃はより壊滅的になっているのだ。


木々が焼失し、野生生物が失われるだけでなく、森林火災は大気中への二酸化炭素排出にも拍車をかける。森林火災が2010年以降に深刻さを増しているブラジルでは、火災によって228メガトン相当の二酸化炭素が排出されたという。すでに大気汚染が進んでいることを考えれば、森林火災によるさらなる悪影響は憂慮すべき事態だ。


2. グレートバリアリーフのサンゴがかつてない速さで死滅している
グレートバリアリーフは、海洋環境の状態を示すバロメーターだ。そのサンゴがいま、急速に死滅している。


2018年の研究によると、2016年からの2年間でグレートバリアリーフのサンゴの半数が白化し、死滅したという。白化は海水温が異常に上昇した結果、サンゴに共生する色とりどりの藻が減ることによって起きる現象だ。白化したサンゴは多くの場合、やがて死に至る。


サンゴ礁のダメージが深刻な海域では、サンゴ礁に育まれていた海洋生物の生態系が大きく破壊されている。2016年から2017年にかけては、破壊のペースがそれまでより大幅に加速している。


3. 気候変動の影響による哺乳類の絶滅が初めて確認される
気候変動の影響で哺乳類が絶滅した初の事例となったのは、オーストラリア沖の小島だけに生息する小型ネズミの一種「ブランブル・ケイ・メロミス」だ。オーストラリア政府が2019年、正式に絶滅を確認した。絶滅の原因は、地球温暖化により海面が上昇し、最終的に生息地の97パーセントが失われたことだと考えられている。


ロンドン動物学協会と世界自然保護基金(WWF)が隔年で発表する「生きている地球レポート(Living Planet Report)」によると、脊椎動物(哺乳類、魚類、鳥類、爬虫類)の個体数は1970年から2014年の間に平均60パーセント減少しているという。気候変動による個体数の深刻な減少がみられる生物としては、ほかにもマルハナバチ、クジラ、アジアゾウ、キリンなどが挙げられる。


4. 大気中のCO2濃度が過去最高レヴェルに
産業革命以来、大気中の二酸化炭素濃度は一貫して上昇を続けてきたが、この10年もその傾向は変わっていない。


現在の二酸化炭素濃度は過去約400万年で最高レヴェルであり、上昇のペースは過去6,600万年で最速だ。人類は未知の領域に足を踏み入れたと、科学者たちは警鐘を鳴らす。地球全体で見た大気中の二酸化炭素の平均濃度は、2010年時点で約390ppmだったが、18年には407.4ppmを記録した。


原因は言うまでもなく、石炭、石油、ガスといった化石燃料の燃焼で排出される大量の二酸化炭素だ。化石燃料の燃焼量は減少するどころか、いまだ増加している。19年に化石燃料の燃焼によって排出されたCO2は370億トンにのぼるとみられ、過去最高となる見通しだ。


5. 2010年代は、観測史上最も気温の高い10年間に
さまざまな記録更新が相次いだ2010年代が、観測史上で最も暑い10年だったと聞いても驚きはしないだろう。


第二次世界大戦以降、世界の気温は急速に上昇してきた。消費社会の拡大や環境汚染、人口の増加に伴い、地球の資源を大量に消費してきたことが背景にある。


2019年、世界各地では史上最高気温が更新された。ベルギーとオランダでは観測史上初めて気温が40℃を超えたほか、パリで42.6℃、英国内で38.7℃とそれぞれ過去最高気温を更新している。


異常気象を分析しているワールド・ウェザー・アトリビューション(WWA)の研究によると、気候変動の影響によって熱波が発生する可能性が英国では2倍、フランスとオランダでは100倍高くなった。また、温暖化がなければ熱波の気温は欧州全体で1.5~3℃低かっただろうという。


2010年から19年にかけての世界の平均気温は、工業化以前の水準より1.1℃上昇している。平均気温が1.5℃上昇すると気候変動による甚大な影響が発生し、重要な生態系が失われると専門家は警告する。だが、現在すでにその瀬戸際まできているのだ。


WMOは年次報告書「State of Global Climate」で、2019年の平均気温は過去2番目か3番目に高くなるとの見通しを発表している。


6. 過去最速のペースで融解するグリーンランドの氷床
2002年以降、グリーンランドでは世界で2番目に大きな氷床が溶け、4兆トンもの氷が海に流出した。特に近年は異例の高温が続いたことから、過去最速のペースで融解が進んでいる。


2019年7月には、グリーンランドの氷床表面の氷197ギガトン(オリンピック用プール8,000万個分相当)が融解したと、デンマーク気象協会のルース・モットラムは指摘している。2002年以降の融解量の年平均を上回る規模だ。


国際総合山岳開発センターが19年に発表した報告によると、ヒマラヤの氷河は3分の1がいずれ溶けて消失すると指摘されている。気温上昇を1.5℃以内にとどめ、地球温暖化を抑えた場合でも、ヒンドゥー・クシュ山脈とヒマラヤ山脈の氷河の36パーセントが2100年までに失われるという。


7. 相次ぐ異常気象、原因は人間活動
海水温が上昇し、世界の気候がより不安定になった結果として、異常気象が発生する。


過去10年、異常気象は頻繁に起きている。2017年、テキサス州ヒューストンに未曾有の豪雨と洪水をもたらしたハリケーン「ハーヴィー」もその例だ。WWAの科学者たちいわく、こうしたハリケーンが起きる可能性は気候変動によって3倍高くなっているという。


ハリケーンの発生数そのものは、ここ数十年で大きく変わってはいない。しかし、その強さが増していることは数字にも表れており、カテゴリー4や5といった大型ハリケーンの数は増えている。


19年にインドで発生したサイクロン「ファニ」は、4月に発生したものとしてはこの43年で最悪のものだった(この地域のサイクロンは通常11月に発生する)。ベンガル湾を襲ったサイクロンとしては2008年以降で最大規模で、約50人が死亡、数百万人が避難を余儀なくされた。


8. 2010年代、海面は2.4cm上昇した
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告によると、世界の海面水位は過去100年間で10~20cm上昇している。海水面の水位は46億年に及ぶ地球の歴史のなかで変化を続けてきたが、近年の上昇のペースはかつてなく速い。この10年の上昇率は1年あたり0.25cmで、この10年で2.5cm上昇したことになる。


海面上昇に伴い、海水温も上昇し、海洋の酸素濃度は下がり、酸性化も進む。海水面の極端な上昇により、本来なら100年に一度レヴェルの現象が、世界各地で毎年のように発生するようになる。例えば、大規模なハリケーンや海洋生物の減少、永久凍土の融解などだ。


9. インドネシアは首都移転を余儀なくされる
気候変動がもたらす影響は甚大だ。遠くない将来、地球上で人が住めない土地は確実に増えていく。さしあたり最大のリスクは海面上昇だが、気温上昇とそれに伴って起きる食糧不足も大きな要因となるだろう。


1,000万人超が暮らすインドネシアの首都ジャカルタでは、地域によって年間で最大25cmの沈下が毎年起きている。世界規模の海面上昇に加え、水の需要増に伴い地下水を過剰に汲み上げたことによる地盤沈下が原因だ。事態が差し迫ってきたことから、インドネシア政府は19年、首都をジャカルタから移転させる意向を表明した。


2019年11月、イタリアのヴェネチアは53年前に次ぐ規模の洪水に見舞われ、観測史上2番目の高さまで水位が上昇した。引き金となったのは大型の嵐だが、この年は例年より降水量が多く、被害に拍車をかけたのだ。


ヴェネチアでは潮位が140cmを超えると(町の50パーセントが浸水する規模)「異常」とみなされる。市によると、記録の残る1880年代後半以降、140cm超にまで達したのは20回で、そのうち12回はここ20年の間に起きている。海面の上昇と異常気象が主な原因とみられる。


リスクコンサルティング会社のVerisk Maplecroftが発表する「気候変動脆弱性指数」は、地球温暖化の影響で近い将来に深刻なリスクに晒される赤道付近の地域として、ナイジェリア南西部の都市ラゴス、ハイチ、イエメン、アラブ首長国連邦、フィリピンの首都マニラ、キリバスを挙げている。


氷の融解が進み、広範囲で海水温が高くなるにつれ、海面の水位は上がってきた。地球の気温上昇を2℃にとどめたとしても、ロンドン、上海、ニューヨークなどの都市は水没を免れないと予測されている。


10. それでも目標を達成できない各国
欧州連合(EU)は、2016年のパリ協定のもと「自国が決定する貢献」(INDC)を定め、2030年までに温室効果ガスの排出量を対1990年で40パーセント削減すると掲げている。しかし、WMOの事務局長ペッテリ・ターラスは19年12月に発表した声明のなかで、目標の達成は困難であるとの見方を示した。現在のペースでいくと、今世紀末には世界の平均気温は3℃以上上昇すると見込まれる。


英国も法的義務を伴う(いささか物足りない)環境改善目標を各部門で掲げている。しかし、2020年度の目標値の多くについて達成は困難な状況にあると、環境保護団体グリーンピースの調査機関Unearthedと『フィナンシャル・タイムズ』は指摘している。


英国はCO2排出量削減から大気・水質汚染対策、廃棄物リサイクル、乱獲問題、植樹の促進、生物多様性保全にいたるまで、環境と野生生物を守る取り組みの「ほぼあらゆる側面」において十分な結果を出していないのが現状だ。


さらに英国は、2050年までにCO2排出量を実質ゼロにする目標も達成できそうにない。英国の気候変動委員会は原因として、安価なクリーンエネルギーの普及や航空券への課税など、消費者行動を変えるための対策が十分でない点を指摘している。
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