プーチンの本音の手がかり
引用はじめ
↓
RIAノーボスチ通信が2月26日午前8時(モスクワ時間)にウェブ上で掲載した「ロシアと新たな世界の到来」という署名記事だ。誤配信に気づいたノーボスチ通信はすぐに削除したが、その前に誰かがいち早く保存していた。
そこから世界に拡散されて、欧米のメディアでいま「プーチンの本音を代弁したものだ」と話題になっている。
最初の一文は、「我々の目の前で新たな世界が生まれている」。この大仰な出だしは、二つのことを雄弁に物語っている。
一つは、プーチン大統領がウクライナを侵攻すると決めた狙いが、東部の親ロシア派2地域の独立承認や「平和維持」といったローカルな現状変更ではなく、冷戦終結以降の国際秩序を変えようとするものであること。
もう一つは、ロシア政府としてはウクライナに攻め込んでから48時間ほどで、つまり記事の配信予定に設定した26日午前8時までに、首都キエフを陥落してゼレンスキー政権を崩壊させ、高らかに勝利を宣言できると踏んでいたこと。
記事は改めてプーチン氏のウクライナに対する攻撃性の根底にある、怨念ともいえる強烈な思いを物語っている。それは、ロシアのルーツとされるキエフ公国がロシアと反目するのは「歴史に反する」という彼の主張だ。
たとえば、「ロシアはその一体性を回復している」、「ロシアは、大ロシア人たち、ベラルーシ人たち、小ロシア人たち(※ウクライナ人たちを指す)を統合することで、その本来の姿を取り戻している」、「プーチン大統領はウクライナ問題の解決を後世に委ねないという歴史的な責任があると訴えてきた」といった文章が並ぶ。
ここでいう「解決」とは、この記事を読む限り、ウクライナをロシアの側に引き戻すことを意味している。その背景として安全保障上の懸念も挙げられてはいるが、それより重要なのは「ロシアがその歴史的な基盤であるキエフ(公国)を失ったことの屈辱を晴らすこと」だとしている。
記事は、中盤からロシアとウクライナ、そしてベラルーシの3ヵ国の一体性を強調しながら、「西側」を嘲笑している。「パリやベルリンで、モスクワがキエフを諦めると本気で信じた者はいたのか?」といった具合に。
とりわけ、「アングロ・サクソンたち」(プーチン氏の頭の中ではイギリスとアメリカのこと)への敵意が溢れかえり、ロシアからの天然ガスに強く依存するドイツを英米から引き離したいという思惑が示されている。
「東西ドイツ統一はロシアの善意のおかげで実現した」、「ヨーロッパの統合というドイツの計画は、アングロ・サクソンのイデオロギーや軍事的・地政学的な旧世界(※西ヨーロッパを指すか)に対するコントロールが維持されることと相いれない」、「アングロ・サクソンたちがヨーロッパをロシアとの対決に引きずり込んでいるのは、中国との亀裂をもたらそうとしているのと同様、ヨーロッパの独立の機会を奪っている」といった主張が続く。
興味深いことに、記事全体を通じてアメリカやイギリスという国名は一度も登場せず、ひたすら「アングロ・サクソンたち」と連呼されている。NATO(北大西洋条約機構)という安全保障上の結びつきや経済的なつながりをできるだけ想起させず、「ヨーロッパ大陸のお前らと英米の連中は民族的に異なるはずだ」という囁きが目立つ。
クレムリンと事前に擦り合わせて書かれたに違いないこの記事は、欧米諸国から制裁は不可避であることにも触れているが、それでも強気の言葉が並ぶ。
「西側は、自分たちとの(経済的な)つながりがロシアにとって死活的に重要だと考えているが、かなり以前からそうではなくなった。世界は変わったのだ」
「西側からのロシアに対する圧力は何も生み出さない」
「ロシアは(制裁に)心理的にも地政学的にも準備ができている」
「地政学的にも準備ができている」というのは、今回の侵攻の前に中国から一定の支援を受ける約束を取り付けたことを示唆している。実際、2月24日(軍事侵攻が始まった日だ)に中国政府はロシアからの小麦輸入を拡大すると発表している。
記事は、こう締めくくられている。
「中国やインド、南米やアフリカ、イスラム諸国や東南アジアは、西側が世界秩序をリードしているとはもちろん、ゲームのルールを定めているとも考えていない。ロシアは西側に挑戦したのみならず、西側による世界覇権の時代が完全かつ最終的に終わったとみなせることを示した。新たな世界は、すべての文明と力によって形成される。それは西側のルールや条件に基づくものではない」
3/1(火) 21:43 クーリエ・ジャポン (NHK『国際報道』前キャスター)池畑修平氏
↑
引用おわり
プーチンにとっていまのところ最大の誤算はゼレンスキー大統領が逃げなかったことだと思います。これによって、今後ゼレンスキー大統領がどうなろうとも、プーチンとロシアには呪いがかけられました。
ウクライナ人も忘れないし、世界も忘れないでしょう。
しかも民主主義陣営にとっては今後の世界秩序に希望の光を灯すような勇気ある行為であったのだと思います。
フィオラの着目している点は、まずゼレンスキー大統領が現在出国している同胞に対して帰国してでも祖国防衛戦に加わってほしいと呼びかけていることです。
18~60歳までの男性は出国禁止ですし、彼のとっている戦略はシンプルです。
ウクライナという箱の中にできる限り全ての資源を集中させ、ロシア軍撤退まで刺し違えてでも戦い抜くということです。
対してプーチンはバイデン大統領が誕生した時点から既に、というかもう何年も前からウクライナを攻めると決めていたようです。自分の代でウクライナはロシア領に戻すと。
妄執に近いのかもしれず、核恫喝は(いまのところうまくいっていないが)キエフ占領まで絶対に邪魔するなと世界を威嚇しているわけです。
防衛側のウクライナと、侵略側のロシア、そしてこの戦争を利用して何らかの利益を得ようとしている未知の勢力(もちろん中国も)と、それぞれがコストに関する認識が違います。
ウクライナ人は本当に命がけであり、他国の人間に彼らを推し量る権利などありません。
そしてプーチン(ロシアではない)にとってのコストとは、核を用いてでも目的を達成することである「可能性」があります。
いまのところロシアには引き下がる兆候はまったくありません。
新世界秩序を生み出そうとしているプーチンは、引き下がることなど少しも考えずにこの戦争を始めたのでしょう。必ず勝てると。その目算に核戦力は含まれています。
だからこそ意味不明なまでに速く(数日もたついただけで)、核の恫喝を用いたのです。
もし核が用いられた場合でも、ゼレンスキー大統領が残したものは民主主義陣営に残ります。
それどころか、今後の世界を大きく方向転換させるかもしれません。
フィオラが言っていた悲劇の3つの連鎖は
1、新型コロナ(及びワクチン)
2、米国大統領バイデン(バイデン政権時の諸外国の動き・今回のウクライナ侵略戦争)
そしてまだ現れていない最後の一つが、
3、自然界の根本的な変化(未だ誰も見たこともないような天変地異)
ではないかと予想しています。n012358
引用はじめ
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RIAノーボスチ通信が2月26日午前8時(モスクワ時間)にウェブ上で掲載した「ロシアと新たな世界の到来」という署名記事だ。誤配信に気づいたノーボスチ通信はすぐに削除したが、その前に誰かがいち早く保存していた。
そこから世界に拡散されて、欧米のメディアでいま「プーチンの本音を代弁したものだ」と話題になっている。
最初の一文は、「我々の目の前で新たな世界が生まれている」。この大仰な出だしは、二つのことを雄弁に物語っている。
一つは、プーチン大統領がウクライナを侵攻すると決めた狙いが、東部の親ロシア派2地域の独立承認や「平和維持」といったローカルな現状変更ではなく、冷戦終結以降の国際秩序を変えようとするものであること。
もう一つは、ロシア政府としてはウクライナに攻め込んでから48時間ほどで、つまり記事の配信予定に設定した26日午前8時までに、首都キエフを陥落してゼレンスキー政権を崩壊させ、高らかに勝利を宣言できると踏んでいたこと。
記事は改めてプーチン氏のウクライナに対する攻撃性の根底にある、怨念ともいえる強烈な思いを物語っている。それは、ロシアのルーツとされるキエフ公国がロシアと反目するのは「歴史に反する」という彼の主張だ。
たとえば、「ロシアはその一体性を回復している」、「ロシアは、大ロシア人たち、ベラルーシ人たち、小ロシア人たち(※ウクライナ人たちを指す)を統合することで、その本来の姿を取り戻している」、「プーチン大統領はウクライナ問題の解決を後世に委ねないという歴史的な責任があると訴えてきた」といった文章が並ぶ。
ここでいう「解決」とは、この記事を読む限り、ウクライナをロシアの側に引き戻すことを意味している。その背景として安全保障上の懸念も挙げられてはいるが、それより重要なのは「ロシアがその歴史的な基盤であるキエフ(公国)を失ったことの屈辱を晴らすこと」だとしている。
記事は、中盤からロシアとウクライナ、そしてベラルーシの3ヵ国の一体性を強調しながら、「西側」を嘲笑している。「パリやベルリンで、モスクワがキエフを諦めると本気で信じた者はいたのか?」といった具合に。
とりわけ、「アングロ・サクソンたち」(プーチン氏の頭の中ではイギリスとアメリカのこと)への敵意が溢れかえり、ロシアからの天然ガスに強く依存するドイツを英米から引き離したいという思惑が示されている。
「東西ドイツ統一はロシアの善意のおかげで実現した」、「ヨーロッパの統合というドイツの計画は、アングロ・サクソンのイデオロギーや軍事的・地政学的な旧世界(※西ヨーロッパを指すか)に対するコントロールが維持されることと相いれない」、「アングロ・サクソンたちがヨーロッパをロシアとの対決に引きずり込んでいるのは、中国との亀裂をもたらそうとしているのと同様、ヨーロッパの独立の機会を奪っている」といった主張が続く。
興味深いことに、記事全体を通じてアメリカやイギリスという国名は一度も登場せず、ひたすら「アングロ・サクソンたち」と連呼されている。NATO(北大西洋条約機構)という安全保障上の結びつきや経済的なつながりをできるだけ想起させず、「ヨーロッパ大陸のお前らと英米の連中は民族的に異なるはずだ」という囁きが目立つ。
クレムリンと事前に擦り合わせて書かれたに違いないこの記事は、欧米諸国から制裁は不可避であることにも触れているが、それでも強気の言葉が並ぶ。
「西側は、自分たちとの(経済的な)つながりがロシアにとって死活的に重要だと考えているが、かなり以前からそうではなくなった。世界は変わったのだ」
「西側からのロシアに対する圧力は何も生み出さない」
「ロシアは(制裁に)心理的にも地政学的にも準備ができている」
「地政学的にも準備ができている」というのは、今回の侵攻の前に中国から一定の支援を受ける約束を取り付けたことを示唆している。実際、2月24日(軍事侵攻が始まった日だ)に中国政府はロシアからの小麦輸入を拡大すると発表している。
記事は、こう締めくくられている。
「中国やインド、南米やアフリカ、イスラム諸国や東南アジアは、西側が世界秩序をリードしているとはもちろん、ゲームのルールを定めているとも考えていない。ロシアは西側に挑戦したのみならず、西側による世界覇権の時代が完全かつ最終的に終わったとみなせることを示した。新たな世界は、すべての文明と力によって形成される。それは西側のルールや条件に基づくものではない」
3/1(火) 21:43 クーリエ・ジャポン (NHK『国際報道』前キャスター)池畑修平氏
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引用おわり
プーチンにとっていまのところ最大の誤算はゼレンスキー大統領が逃げなかったことだと思います。これによって、今後ゼレンスキー大統領がどうなろうとも、プーチンとロシアには呪いがかけられました。
ウクライナ人も忘れないし、世界も忘れないでしょう。
しかも民主主義陣営にとっては今後の世界秩序に希望の光を灯すような勇気ある行為であったのだと思います。
フィオラの着目している点は、まずゼレンスキー大統領が現在出国している同胞に対して帰国してでも祖国防衛戦に加わってほしいと呼びかけていることです。
18~60歳までの男性は出国禁止ですし、彼のとっている戦略はシンプルです。
ウクライナという箱の中にできる限り全ての資源を集中させ、ロシア軍撤退まで刺し違えてでも戦い抜くということです。
対してプーチンはバイデン大統領が誕生した時点から既に、というかもう何年も前からウクライナを攻めると決めていたようです。自分の代でウクライナはロシア領に戻すと。
妄執に近いのかもしれず、核恫喝は(いまのところうまくいっていないが)キエフ占領まで絶対に邪魔するなと世界を威嚇しているわけです。
防衛側のウクライナと、侵略側のロシア、そしてこの戦争を利用して何らかの利益を得ようとしている未知の勢力(もちろん中国も)と、それぞれがコストに関する認識が違います。
ウクライナ人は本当に命がけであり、他国の人間に彼らを推し量る権利などありません。
そしてプーチン(ロシアではない)にとってのコストとは、核を用いてでも目的を達成することである「可能性」があります。
いまのところロシアには引き下がる兆候はまったくありません。
新世界秩序を生み出そうとしているプーチンは、引き下がることなど少しも考えずにこの戦争を始めたのでしょう。必ず勝てると。その目算に核戦力は含まれています。
だからこそ意味不明なまでに速く(数日もたついただけで)、核の恫喝を用いたのです。
もし核が用いられた場合でも、ゼレンスキー大統領が残したものは民主主義陣営に残ります。
それどころか、今後の世界を大きく方向転換させるかもしれません。
フィオラが言っていた悲劇の3つの連鎖は
1、新型コロナ(及びワクチン)
2、米国大統領バイデン(バイデン政権時の諸外国の動き・今回のウクライナ侵略戦争)
そしてまだ現れていない最後の一つが、
3、自然界の根本的な変化(未だ誰も見たこともないような天変地異)
ではないかと予想しています。n012358
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