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マハルシ 身体の底辺にはムーラーダーラ(脊柱の底辺に位置する一番目のチャクラ)、中心にはハート、頂点にはサハスラーラ(頭頂部)などという想像をすることはすべて誤りです。一言で言えば、「考えることはあなたの本性ではないのです」

(対話184)


マハルシ 無教養は無知ですが、教養は学問を修めた無知なのです。そのどちらも真の目的に気づいていません。一方、賢者が無知でないのは、彼に目的というものがないからです。

(対話355)


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気づくことから始めましょう。自分の罪悪感、恐怖心、攻撃欲に気づくようにします。それらを見て見ぬふりをしたり、否定したり、あいつのせいだと別の人に投影したりしないように。ただあなたの意識の中にわきおこってくる、その現象を見つめます。


あらゆる経験は、真実を受けいれて、思いこみの幻想を拒絶するための機会です。この観点からみれば、どんな経験もそれ自体でいいとか悪いとかはいえません。あらゆる経験には、同じように力があります。すべてはただ、あなたの神聖さの生まれるべき土壌として存在しています。


どのような人生の状況も、他人とより親密になり、かつ、より自由になるという機会を与えてくれます。あなたは愛すれば愛するほど、そして多くの人をより深く愛するほど、個々の人に執着しなくなるでしょう。


定義したりコントロールしたりしない親密さの中に入っていってください。


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質問者 子どもの頃、忘我の境地、完全な幸福状態をたびたび体験しましたが、後にそれは止まってしまいました。インドに来て以来、特にあなたに出会って以来、その状態がふたたび現れはじめています。それでも、どんなに素晴らしい状態であっても持続しません。それは来ては去り、いつふたたび訪れるかもわかりません。


マハラジ マインドそのものが不動ではないのに、マインドのなかにある何が不動でありうるというのだろう?


質問者 どうすれば私のマインドを不動にできるのでしょうか?


マハラジ 不動ではないマインドが、それ自身を不動にすることができるだろうか? もちろんできはしない。うろつきまわるのがマインドの本性なのだ。あなたにできることは、意識の焦点をマインドの彼方へと移行させることだけだ。


質問者 どうすればいいのでしょうか?


マハラジ 「私は在る」という想念以外のすべての想念を拒絶しなさい。はじめのうち、マインドは抵抗するだろう。しかし忍耐と根気をもってすれば、それは降伏し、静かになるだろう。ひとたびあなたが静かになれば、あなたからの干渉なしに、ものごとは自発的にまったく自然に起こりはじめる。


質問者 このマインドとの長い闘いを避けることはできるのでしょうか?


マハラジ できる。生を起こるがまま生きなさい。ただ留意し、見守り、あるがままにものごとが起こるのを許して、生がもたらすままに、喜び、苦しみ、自然なことを自然に行う。それもまた道なのだ。


質問者 それなら結婚し、子供をもち、仕事をして……幸せになることもできるのですね。


マハラジ もちろん。幸せになるかもしれないし、ならないかもしれない。あなたの歩調で歩くがいい。


質問者 でも、私は幸せになりたいのです。


マハラジ 真の幸福を、移り変わり過ぎ去っていくもののなかに見いだすことはできない。喜びと苦しみは容赦なく交互にやってくる。真の幸福は自己から来る。そして、それは自己のなかにしか見いだせないのだ。あなたの真我(スワルーパ)を見いだしなさい。それとともに、それ以外のすべてもやってくるだろう。


質問者 もし私の真我が愛と平和ならば、なぜそれはこうも落ち着きがないのでしょうか?


マハラジ あなたの真の存在に落ち着きがないのではない、その反映がマインドのなかに落ち着きなく現れるのだ。なぜなら、マインドは落ち着きのないものだからだ。それは水面に映る月が、風で揺らめくようなものだ。欲望の風がマインドと、マインドのなかの真我の反映である「私」を揺り動かし、千変万化に映しだす。しかしこのような動き、落ち着きのなさ、喜びと苦しみといった観念は、すべてマインドのなかに存在する。真我はマインドを超えて在り、関わることなくただ気づいている。


質問者 どうやってそれに到達するのでしょうか?


マハラジ たった今ここで、あなたは真我なのだ。マインドのことは放っておきなさい。覚めて、巻きこまれず、離れて在りなさい。そうすれば、超然と油断なく在り、来ては去りゆく出来事をただ見守ることが、あなたの真の本性の一側面であることに目覚めるだろう。


質問者 ほかの側面は何でしょうか?


マハラジ 側面は無数にある。ひとつを知ればすべてを悟るだろう。


質問者 何か助けとなることを言ってください。


マハラジ 何が一番必要なのかはあなたが知っているはずだ。


質問者 私は落ち着きがありません。どうすれば平和になれるのでしょう?


マハラジ 何のために平和が必要なのだろう?


質問者 幸せになるために。


マハラジ 今、あなたは幸せではないのかね?


質問者 ええ、そうではありません。


マハラジ 何があなたを不幸せにするのだろう?


質問者 私は欲しくないものをもち、もっていないものが欲しいのです。


マハラジ なぜそれを、もっているものを欲し、もっていないものは気にかけない、というふうにひっくり返さないのかね?


質問者 私は快楽が欲しく、苦痛は欲しくないのです。


マハラジ 何が快楽で何がそうではないか、どうやって知るのだろうか?


質問者 過去の体験からです。もちろん。


マハラジ 記憶に導かれながらあなたは快楽を追求し、不快を避けてきた。今まで成功しただろうか?


質問者 いいえ。快楽は長続きせず、苦しみはふたたび入りこんできます。


マハラジ どの苦しみだろう?


質問者 喜びへの欲望と苦しみへの恐怖、どちらも惨めな状態です。純粋な喜びという状態は存在するのでしょうか?


マハラジ 肉体的あるいは精神的なあらゆる喜びには手段が必要だ。物理的、精神的な手段はともに物質であり、どちらもすたれ、使い果たされる。それらが生みだす喜びは、必然的にその強度と期間に限界がある。苦しみはすべての喜びの背景にある。苦しむがゆえにあなたはそれを欲しがる。だが、喜びの追求自体が苦しみの原因なのだ。それは悪循環だ。


質問者 混乱の構造は理解できますが、出口が見いだせません。


マハラジ 構造を調べること自体が道を示すのだ。つまるところ、あなたの混乱はあなたのマインドのなかにだけ存在している。そのマインドはけっして混乱に抵抗せず、それを理解しようともしてこなかった。マインドが抵抗したのは苦しみに対してだけだ。


質問者 それでは、私は混乱しつづけるしかないのですか?


マハラジ 油断なく在りなさい。問いかけ、観察し、調べ、混乱があなたや他人に何をし、どう作用するのか、混乱について何ができるのかをすべて学びなさい。混乱について明らかにすることで、あなたはそれを一掃する。


質問者 自分の内側を見つめるとき、私のもっとも強い欲望は己の記念碑、自分を永続させる何かをつくり出したいのだということが見てとれます。私が家や、妻や、子供を思うときでさえ、それは永続する確固たる自己の証明となるからです。


マハラジ では、記念碑をつくるがいい。どうするつもりかね?


質問者 それが永遠のものであるかぎり、何を建てるかは問題ではないのです。


マハラジ あなた自身、何ひとつ永遠のものはないと知るだろう。すべては衰退し、朽ち果て、崩壊する。記念碑を建てる土台そのものが崩れ去っていくのだ。永続するような何を築くことができるというのだろう?


質問者 知的に、言葉の上では、すべてがはかないものだと気づいています。しかしそれでも、私のハートは永遠なるものを求めています。何か永続するものをつくりたいのです。


マハラジ それでは永続する何かをつくるがいい。そのようなものを何かもっているかね? あなたの身体もマインドも長続きはしない。どこかほかを探すべきだ。


質問者 永遠なるものを求めてきましたが、どこにも見いだすことはできませんでした。


マハラジ あなた自身が永遠なのではないだろうか?


質問者 私は生まれました。そして死んでいくでしょう。


マハラジ あなたが生まれる以前、あなたが存在していなかったと言えるだろうか? そして死ぬときになって、「私はもはや存在しない」と言えるというのだろうか? あなた自身の体験からも、あなたが存在していないと言うことは不可能だ。ただ、「私は在る」と言えるだけだ。他者もまた、「あなたは存在しない」と言うことはできない。


質問者 眠りのなかでは、「私は在る」という感覚はありませんでした。


マハラジ そんな決めつけたような言葉を吐く前に、目覚めの状態を一度注意深く調べて見るがいい。目覚めの状態は、マインドが空白になった隙間でいっぱいだとすぐに気づくだろう。完全に目覚めているときでさえ、あなたが覚えていることがいかにわずかかということに注意を払いなさい。眠りの間、あなたに意識がなかったとは言えないはずだ。ただ覚えていないだけなのだ。記憶の隙間がかならずしも意識の隙間であるとはかぎらない。


質問者 深い眠りの状態を記憶することはできるのでしょうか?


マハラジ もちろん! 目覚めている間の不注意な時を取り除くことが、眠りと呼ばれる長い放心状態の間隔を徐々に除去するだろう。あなたは自分が眠っていることに気づくようになるだろう。


質問者 しかし、永久なるもの、存在の永続性の問題はまだ解かれていません。


マハラジ 永久性とは時間の運動から生まれた、ただの概念にすぎない。時間もまた記憶に依存する。永久なるものと言うことで、あなたは無限なる時間を通して、変わることのない確かな記憶を表している。あなたはマインドを永遠のものにしたい。だが、それは不可能だ。


質問者 では、永遠とは何なのでしょうか?


マハラジ それは時とともに変化しないものだ。一時的な、はかないものを不滅にすることはできない。不変のものだけが永遠なのだ。


質問者 あなたのおっしゃることの意味は概してなじみ深いものです。私はこれ以上の知識は欲しくありません。ただ平和が欲しいのです。


マハラジ 求めさえすれば、欲するすべての平和は得られる。


質問者 私は求めています。


マハラジ ひたむきに求めなければならない。そして統合された生を生きなさい。


質問者 どうすればよいのでしょうか?


マハラジ あなたのマインドを落ち着かなくさせる、すべてのものからあなたを引き離しなさい。平和を乱す、すべてのものを放棄しなさい。もし平和が欲しいのなら、それを受けるに値するものとなりなさい。


質問者 もちろん、誰もが平和を受けるに値します。


マハラジ それを妨げない者だけが受けるに値するのだ。


質問者 いったい、どのようにして私は平和を妨げているというのでしょうか?


マハラジ 欲望や恐怖の奴隷となることによってだ。


質問者 たとえそれらが正当と見なされたときでもでしょうか?


マハラジ 無知や不注意から生じた感情的な反応はけっして正当化されない。清らかなマインドと澄んだハートを探し求めなさい。あなたに必要なのは、静かに油断なく自己の本性を探求することだけだ。これが平和へのただひとつの道だ。


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