千葉県でも異臭騒ぎ、昨年5月に通報50件超 神奈川県で多発し謎深まる
2020年10月19日 19時24分 東京新聞
神奈川県内で異臭に関する通報が相次いでいる問題で、千葉県内でも昨年5月に異臭による通報が1日に50件以上相次いでいたことが消防などへの取材で分かった。健康被害は確認されていないが、原因は特定できなかったという。
昨年5月8日午後9時から翌日午前零時ごろまで、千葉市稲毛区、美浜区、花見川区の住民から「焦げ臭い」「プラスチックの焼けるような臭いがする」などの通報が相次いだ。市消防局によると、23件の出動記録が残っており、現場で消防署員は「ガス臭い」「花火が終わった後のような臭い」などと感じたという。周辺では火災などは発生していなかった。
また、千葉市の北側に隣接する同県八千代市では8日夜に同様の通報が30件あり、さらに北にある印西市でも数件あった。
消防からの連絡を受け、千葉海上保安部が同日中に巡視艇で調査したが、原因は特定できなかった。市消防局によると、千葉市と市原市の沿岸部に石油精製所などのコンビナートがあるが、この日、異常は確認されていないという。
銚子地方気象台の記録などによると、通報があった時間帯は海がある南や南南西から風が吹いていた。八千代市消防本部の担当者は「地上で原因が特定できなければ、可能性としては東京湾を航行する船舶ぐらいではないか」と推測する。
神奈川県内では「ゴムが焼けたような臭いがする」といった通報が今年6月以降、横須賀市や横浜市などで相次いでいる。10月に両市内で採取された空気からはガソリンの成分が検出されている。


黄金に思える記憶があるときは、ただ素直だった気がします。n


肉と絵


鏡があって、鏡に映る自分の顔がただの映像「絵」なら、鏡のこちら側にある実際の顔は「肉」です。この質的な違いが、マインドの中の世界「絵」と、その奥に実際にある本質の真我─意識「肉」とを分けています。わたしたちの意識の焦点は必ず日常の中でこの「絵」か「肉」のどちらかになっており、修練(サーダナ)というのは「肉」に焦点を固定することです。ところがこの固定には落とし穴があり、マインドはただの肉を見ている途中で「肉の絵」に焦点をすり替えようとしてきます。そのため、「肉」に固定するというのは、実際は「絵を解除」することにあるのです。絵を解除してしまえば、そこに残るのは肉のみであり、マインドに映る「名前と形」を落とすことによって、ハンカチは消え「木綿」という原材料が残ります。マインドが描く最も得意な絵とはなんでしょうか? 最も有名な絵「私こと、自画像」です。n
(20180508)


マハルシ 束縛は外側にはないのです。それゆえ、解放を求めるための外的な救済策は必要ありません。
そのようなことを考えて束縛されるか、考えるのをやめて自由になるかは、あなたの能力の内にあるのです。


質問者 それでも、考えなしでいることは容易ではありません。


マハルシ





考えを止める必要はありません。





ただ想念の源だけを思いなさい。
ただ想念の源だけを探して、
ただ想念の源だけを見いだしなさい。

(対話524)


過去は罪悪感を含み、未来は不安を呼び、あなたはその両極にはさまれて動けないでいるということを忘れないでください。そこから抜け出す方法は、過去か未来のどちらかに移動することでもなければ、思考が過去か未来のどちらかに習慣的に流れるのに対して抵抗することでもありません。解決法は、手短に言うと、やはり現在の瞬間に意識を置くことです。そうすると、いまこの瞬間に実際に起きていることが姿を現します。その方法を学ぶ必要はありません。意志さえあれば充分です。具体的に言うと、呼吸や聞くことや見ることに意識を向けるのです。


病気とは、体の細胞の中にひっかかって出られなくなったエネルギーだということをまず思い出してください。この出られなくなったエネルギーは、過去の感情や考えや体験の集合体ですので、それを出してやるには別の種類のエネルギーが必要です。一番いいのは、愛と感謝と光、それに清らかなパワーのイメージで細胞を満たしてやることです。別のエネルギーが入ってきてそれが体内を流れている様子に意識を向けるだけでいいのです。いまあるエネルギーを快く受け入れ、それが別の種類のエネルギーに変わるようにそっと導いてあげるわけです。


何物もいっさい無視することなく、あらゆるものに意識を向けるとき、喜びが生まれます。


人間が、自分は卑しい罪人であり、「父」は自分の外にいるのだという教えを受け容れたとき、人間は自分を神から完全に切り離してしまった。そしてこの理解、この信念の受容こそが、人間を繰り返し化身に戻らせている原因なのだ。


ふたたびこのことを言うが、神はあなたの中にいるのだ。あなたのあらゆる生において、神はずっとそこに存在していたのであり、あなたはすでに神なのだ。なぜなら、神とは、あなたの存在の内奥に宿る神聖なる創造的知性のことであり、その愛によってあなたに制限を体験させ、そしてその同じ愛によって、あなたをふたたび無限の状態へと戻してくれる本質だからである。


もう一度言うが、自分の本来の姿でいること以外、この天界であなたが成しとげなければならないことは何もない。なぜなら、自分が神であることを「知っている状態」は、ただ在る状態において達成されるからだ。というのも、神とは「存在性」、つまり「存在すること」であるからだ。それはすべての生命の「在ること」である。ただ在る状態でいる、つまりあなたがどんな表現をしていようと、単純に自分本来の姿でいることを自分に許している状態でいるということは、「父」とまったく同じようになるということである。そして、それを達成するには、ほんの一瞬しかかからない。ほんの一瞬の間に実現するのである。


人の持つ不安がどんなに強烈なものであったとしても、神からあまりにも遠くかけ離れてしまって、自分はもう神のところへ戻れないのではないか、という不安に比べると、そうした不安はものの数ではありません。自分は神のところに行けるほどの価値がないのではないか、という巨大な怖れを人は持っています。これは圧倒的な力を持った無意識の怖れであり、誰のなかにもあるものです。どうかそれに目を向けてください。


自分が嫌っている相手や感情を本当に知ると、嫌悪感はなくなります。自分を怖がらせるものや自分にはとても対処できないと思う状況に人は嫌悪感を抱くのです。恐怖を感じる状況をみずから体験しないですむためには、その状況にまつわる心理を感じ取り、理解しようとする意志をもてばいいのです。また、自分とその状況とは何の関係もないのだ、そうした嫌悪したくなる状況を現在演じている人間と自分とのあいだにははっきりとした区別があるのだ、という非現実的な思いこみをなくせばいいのです。その人たちが演じてくれていることに感謝しましょう。おかげで、あなたは彼らという鏡の中に自分自身を見る機会をあたえられ、みずからそれを直接体験せずにすんでいるわけです。
どういう形であれ、あなたがほかの人に同情したり、共感したりするとき、あなたはもはやその相手から分離されてはいません。


前にも言いましたが、自分が嫌だと思うものが人であれ、状況であれ、何であれ、あなたがそれを見たり考えたり想像したりできるということは、それがあなたの中にもあるということです。あなたの中になければ、あなたはそれを見たり、それについて考えたり想像したりできないからです。何かに嫌悪感を感じたら、それが自分のグリッドの中にあって、自分はそれから逃げ出さないで体験する必要があるのだと気づくと、嫌悪感は自然になくなります。


あなたはそれがどんなものであっても、自分が選んだものに意識を集中する能力を持っています。どんなものにでも──無にでさえもです。とにかく、あなたはあらゆる瞬間に、何らかのものに意識を集中することを選んでいるわけです。光を望むのでしたら、自分の純粋な目覚めた意識を内側の光のあるところに向けてください。たえず変化しつづける外側にあるものに意識を集中しようとするのではなく、内側にある絶対的に安全なところ、現象界のエゴの波の満ち引きに引っ張られたりすることのない場所を見つけてください。


どんな教師の指示にしたがうのでもなく、自分自身でいることだ。なぜなら、あなたの「神なる自己」についてあなたに教えることができる者など、誰もいないからだ。つまり、彼らが教えることができるのは、彼らの「神なる自己」のことだけなのだ。自分の運命を成就するためには、本当の自分、あなた独自の自分にならなくてはならない。ほかの人間の生き方にしたがって生きようとすれば、あなたはけっして本当の自分にはなれない。あなたが誰なのか、そしてあなたの内面に宿るこの炎は何なのかを理解するただひとつの道は、自分自身の感情的な理解という真実を通してなのだ。
自分であるものをひたすら愛し、自分の内なる神に耳を傾けなさい。その神は、とてもかすかな声で語りかけてくる。


人生の一日一日に目的があります。


マハルシ 二元性と欲望の根本は外側へと向かう心です。
人は仕事を遂行する間、高次の力に自分自身を明け渡し、そのことを常に心に刻みこんで、けっして忘れてはなりません。そうするなら、いったいどうして得意になることができるでしょう? 彼は行為の結果に関心を持つべきでさえないのです。そうしたときにのみ、行為は非利己的となるのです。

(対話502)


テレビはたとえ故障していなくても、スイッチを入れない限り何も起きません。人は自分とテレビとの関係を明確に理解していますから、何も起きなくて当然だと思っています。そこで私があなた方に望むことは、テレビについてのすばらしい知恵のすべてを、もっと広い次元に応用し、「このすばらしい電磁流のスイッチを入れるのは、私の責任です」と宣言することです。


では、自分が本当に愛情深い人間かどうか、どうしたらわかるのでしょうか。あなた方にとって、その答えはあまりにシンプルすぎて、受け入れがたいかもしれませんが、こういうことです。自分の心をよぎるすべての人、自分の目の前に現れる人のすべてに対して、温かい思いやりの心とその人たちの気持ちを理解する心を持つことができたとき、その人は本当に愛情深い人ということができます。


相手は”神の大いなる光”で満ちているのだ、ということをつねに覚えていてください。そうした態度が、人の”存在”が持つ、言葉では表現できない神秘のなかから、愛の贈り物を引き出してくれます。あなたが彼らに贈り物を与え、その贈り物があなたのところに戻ってくるわけです。与えることと受け取ることは同じことです。あなた方はこの目的のためにおたがいを創造したのです。つまり、「本当の私たちは、自分たちが考えているようなものではない」ということを、おたがいに思い出させてあげるためです。



世界遺産の氷河、今世紀中に半数が消失の恐れ 温暖化の影響


【AFP=時事】温室効果ガスの排出に歯止めがかからない状況が続けば、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産(World Heritage)に存在する氷河の半数近くが、今世紀末までに消失するとの研究報告書が4月30日、発表された。


国際自然保護連合(IUCN)は、氷河が存在する世界遺産46か所を調べたが、この中には、スイス・アルプス山脈(Swiss Alps)のアレッチ氷河(Aletsch glacier)やデンマーク領グリーンランド(Greenland)のヤコブスハブン氷河(Jakobshavn Glacier)、ヒマラヤ(Himalaya)山脈のクーンブ氷河(Khumbu Glacier)などが含まれる。


IUCNによると、報告書の執筆者らは各種データと高度モデリングを用い、「高排出シナリオに基づくと、現在氷河が存在する自然世界遺産46か所のうち21か所で、2100年までに氷河が消滅すると予測した」。


高排出シナリオとは、2015年に採択された地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定(Paris Agreement)」で掲げられた温室効果ガス排出量の削減目標が達成されていない現状を意味する。


氷河の消滅が最も深刻だと考えられる世界遺産は、アルゼンチンのロス・グラシアレス国立公園(Los Glaciares National Park)、米国とカナダにまたがるウォータートン・グレイシャー国際平和自然公園(Waterton Glacier International Peace Park)だという。また、ピレネー山脈(Pyrenees)ペルデュ山(Mont Perdu)にある小規模の氷河は2040年までに消滅する可能性がある。


だが、たとえ各国がパリ協定の目標を達成したとしても、今回分析対象となった世界遺産46か所のうち8か所で2100年までに氷河が消失すると、IUCNは続けている。


IUCNの世界遺産プログラムを統括するピーター・シェイディー(Peter Shadie)氏は「これらの象徴的な氷河を失うことは悲劇であるとともに、利用可能な水資源、海面上昇、気候パターンなどに重大な影響を及ぼすと考えられる」と指摘している。


IUCNは「レッドリスト(Red List、絶滅危惧種リスト)」の作成で知られているが今回初めて、世界遺産46か所に存在する1万9000の氷河のリストを作成した。

【翻訳編集】AFPBB News
2019/05/01 09:53


従業員35人が相次ぎ自殺、旧フランステレコム経営陣のモラハラ裁判始まる


【AFP=時事】仏通信大手の旧フランステレコム(France Telecom、現オランジュ、Orange)で2008~09年に従業員35人が相次いで自殺した問題で、ディディエ・ロンバール(Didier Lombard)元最高経営責任者(CEO)ら当時の経営陣の「モラルハラスメント」の罪を問う裁判が6日、パリの裁判所で始まる。


ハラスメント容疑で捜査対象となったのは、フランスではロンバール被告と旧フランステレコムが初めて。捜査開始から7年を経て、10年前の従業員らの自殺の背景に何があったのか、真相究明に注目が集まる。


やはりハラスメント罪で訴追された一部の元会社幹部と、共謀罪に問われたその他元従業員らも被告席に立つこととなる。裁判の行方には実業界、労働組合、労働問題の専門家らも高い関心を寄せている。


会社側と労働組合側は、35人の死は自殺だったという点で見解が一致しており、ロンバール被告はその責任を取ってCEOを辞任した。


公社から分離した旧フランステレコムは2004年に民営化したが、これに伴い大々的な事業再編とリストラが行われた。検察当局は、希望退職者を募る目的で会社側とロンバール被告が従業員の不安をかき立てる方針を導入したと主張している。


捜査で特に焦点が当てられたのは従業員の自殺19件、自殺未遂12件、うつ症状を発症したり病気休職したりしたケース8件で、その中には会社側の「恐怖経営」を告発する遺書を残して自殺した技術者の男性(51)や、同僚たちの目の前でパリの職場の窓から飛び降りた女性従業員(32)も含まれている。

【翻訳編集】AFPBB News
2019/05/06 18:17


<北朝鮮内部>体制崩壊に備え中国軍増強? 噂が拡散し警察が捜査 金政権への不満が原因か (修正版)


◆深刻な生活悪化が背景


北朝鮮国内で「体制動揺」を示唆する根拠のない噂やデマが拡がっている。「結局は米国と戦争になる」「中国が我が国の崩壊に備え始めた」という類の内容で、保安(警察)当局が摘発に乗り出した。北朝鮮国内の複数の取材協力者が4月後半に伝えてきた。(カン・ジウォン)


「最近になって、中国人民解放軍が国境地域に追加展開されたという噂が広く話されている。理由は、我が国(北朝鮮)と米国が戦争になるのに備えてのことだとか、政権が崩壊して人々が中国に集団越境してくるのを防ぐためだ、そんな噂がまことしやかに拡がっていて、当局が統制に乗り出した」


北部地域に住む取材協力者はこのように述べる。流布している様々な噂は、政権の崩壊を示唆する内容が多いという。


中国と鴨緑江で接する両江道恵山(ヘサン)市に住む別の協力者は、
「経済が日に日に悪くなっているせいだろう。市場に集まる人々が、体制に対する不満を口にするようになった。『恵山だけも中国に譲り渡してくれればいいのに』とか、『飲み込まれてしまうなら中国よりも米国の方がいい、そうすれば資本主義になる』とか、露骨な表現をしている」 と社会の空気を伝えてきた。


◆デマ発信源を警察が捜査
このようなデマや不満の拡散に、当局も敏感になっているようだ。4月中旬から、保安署(警察)と保衛局(秘密警察)が、デマの発信源を摘発するために市場を中心に捜査を始めたと、各地の協力者が伝えてきている。


「『根拠のない話を人に伝えることも流布罪である』という警告が、人民班会議を通じて出された。デマや流言の出元を逮捕したという話はまだ聞かない」
という。


ちなみに、北朝鮮では「虚偽風説ねつ造、流布罪」が次のように定められている。
「国家に対する不信を醸成しかねない虚偽風説を作ったり流布させたりして社会混乱を引き起こした者は、1年以下の労働鍛錬刑に処す」(2015年改定刑法211条)


このようにデマや噂が広がっている背景には、2月の朝米首脳会談が物別れに終わり、経済制裁緩和の見通しが立たないことへの失望と不安がある。民生は日々悪化しており、「自力更生」を唱えるだけで、困難解決に対処できていない金正恩政権に対する不満が大きくなっているものと見られる。


[追記]
◆外交官4人銃殺説も拡散
また、2月末にハノイで開かれた朝米会談を破たんさせたとして、外務省幹部4人が処刑されたという噂も拡散している模様だ。
「米国との会談が成果なく終わったのは、外務省幹部が事前に米国側から金を受け取って情報を流したせいで、大使館員らが銃殺されたと、幹部たちが言い合っている」と、恵山市の協力者は伝えてきた。


※アジアプレスでは中国の携帯電話を北朝鮮内に搬入して連絡を取り合っている。

5/5(日) 12:52配信
アジアプレス・ネットワーク


北朝鮮、数百万人に飢餓迫る 深刻な食料不足とWFP


【ジュネーブ共同】国連機関の世界食糧計画(WFP)は3日、北朝鮮の2018年の農業生産が過去10年で最低となり、深刻な食料不足から数百万人に飢餓状態が迫っていると発表した。約1010万人が十分な食料を得られておらず、国際支援が必要だとしている。


WFPは国連食糧農業機関(FAO)と共同で3月末から4月中旬まで北朝鮮で現地調査を実施。これに基づき公表した緊急報告によると、北朝鮮の18年の農業生産は約490万トンで、136万トンが不足している。19年春収穫の小麦などの生産見込みも良くないという。

共同通信社
2019/05/03 18:57


北朝鮮経済に関する9つのショッキングな事実


北朝鮮は、世界で最も謎の多い国の1つだ。


人口2500万人のこの独裁国家を、70年以上にわたって治めてきたのが金王朝だ。


北朝鮮経済は苦しい。だが、詳細なデータがないため、この国が具体的にどれほどの困難に直面しているかは分からない。


だが、平均的な労働者の年収が2000ドル(約22万円)以下であることや、人口の多くが栄養不足に陥っていること、国を逃れるために市民が1万2000ドル以上払っていることは分かっている。


北朝鮮経済に関する9つのショッキングな事実を紹介しよう。


1. 北朝鮮では、国民の40%以上が栄養不足


世界飢餓指数によると、北朝鮮で栄養不足に陥っている国民の割合は、2000年の37.5%から2018年には43.4%に増えている。


ただ、北朝鮮は世界で最も栄養不足の深刻な国ではない —— 199か国中、109位だ。


2. 北朝鮮では、インターネットが使えない


北朝鮮は、国民のインターネットへのアクセスを厳しく規制している。


デイリー・テレグラフによると、北朝鮮でわたしたちが使っているようなインターネットを使うことができるのは、政界の大物やその家族、エリート大学の学生、国のサイバー部隊で働く人々に限られている。


3. 北朝鮮には、数兆ドル相当の地下鉱物がある可能性が


オンライン経済メディアのQuartzによると、北朝鮮の地下には10兆ドル近い、もしくは6兆ドル以上ともいわれる規模の、豊かな鉱床がある。


これらの鉱床には、鉄や金、亜鉛、銅、グラファイトなど、200種類以上の鉱物が含まれている可能性がある。そして、中国や韓国で生産されているスマートフォンには、多くのレアメタルが使われている。


4. 金正日総書記は、年に80万ドルをヘネシーに使っていた


USニューズ&ワールド・レポートによると、北朝鮮の金正日総書記は年に80万ドル(約9000万円)をヘネシーに使っていた。


メーカーは1990年代半ばに、金総書記が世界最大のヘネシーのバイヤーだった時期があると明かしている。ウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。


北朝鮮では、ヘネシーはボトル1本あたり630ドルで売られている —— 北朝鮮の平均年収は、1000ドルから2000ドルの間と推定されている。


5. 北朝鮮には、2つの経済がある


共産主義の北朝鮮には、国営経済と地下経済がある。


6. 朝鮮統一の目玉事業は、390万ドルのハイキング・コース


2019年4月、南北交流協力推進協議会は南北間の非武装地帯(DMZ)にハイキング・コースを作るための予算390万ドルを承認した。


北朝鮮と韓国はDMZにあった監視所の撤去も進めている。


7. 北朝鮮のハッカーたちは、6億7000万ドル相当の外貨および仮想通貨を盗んだ


国連の安全保障理事会の報告書によると、北朝鮮ではごくわずかな人々しかインターネットにアクセスできないにもかかわらず、北朝鮮のハッカーたちによって6億7000万ドルの外貨および仮想通貨が盗まれているという。


中でも大きな被害を受けたのが、バングラデシュの中央銀行(8100万ドル)、インドのコスモス銀行(1350万ドル)、チリの銀行「バンコ・デ・チリ」のATMネットワーク(1000万ドル)だった。


8. 北朝鮮は違法行為によって、年に5000万ドルを稼いでいると見られる


ハッキングだけではない。北朝鮮は薬物を売ったり、偽札づくりといった違法行為によって、年に5000万ドルを稼いでいると見られる。


北朝鮮はこれを否定している。国連は、違法な資金が金氏の派手なライフスタイルの助けになっていると指摘している。


9. 脱北するのに1万2000ドルかかる


脱北するにはお金がかかる。そして、2011年に金正恩氏が国を率いるようになって以来、それはどんどん難しくなっている。


ワシントン・ポストによると、脱北者は韓国に逃れるのに、ブローカーに1万2000ドルを払う必要がある。この金額は、最大で1万7000ドルとの説もある。2012年頃には2000ドルや3000ドルと言われていたが、その後、跳ね上がっている。2000年代初めは45ドルで脱北できたと、人権団体は言う。


北朝鮮の人々の年収は2000ドル以下のため、脱北の唯一の現実的な方法は、すでに国を出ている家族から援助してもらうことだ。


最も一般的なルートは、中朝国境の川を渡ることだ。しかし、国境警備が強化され、北朝鮮から出ることはますます難しくなっていると、同紙は報じている。

BUSINESS INSIDER JAPAN
[原文:9 mind-blowing facts about North Korea's economy]
Pat Evans
(翻訳、編集:山口佳美)
2019/04/25 04:30


「本から学ばない人」と「読書家」の致命的な差
齋藤孝「読書の効用は疑似体験にある」


前回、「スマホを『1時間以上』見続ける人が陥る悪循環」で紹介したように、現代人の多くはネットやSNSを利用しすぎる傾向があります。自分なりにルールを定めて、ネットにのめり込む時間を減らした次はどうするか? 私は皆さんに本を読むことをお薦めしたい。


「沈潜する」時間を持つ


旧制高校の学生が使った言葉で「沈潜(ちんせん)する」というものがありました。自己研鑽すること、自分を磨くことを「沈潜する」と表現したのです。とてもいい言葉だと思います。


忙しい毎日、膨大な情報洪水に流され浮遊するのではなく、「沈潜する」時間を持ちたい。本を読んで著者と一対一で対話する。あるいは自分自身と対話する。作品の本質に迫り、グッと自分の深い部分や心の奥底に沈んで潜っていく感覚です。そこにはネットでの画像や動画の派手さや、SNSで短い言葉が飛び交う喧噪はありません。


静かな無音の空間、ゆったりとした時間の中で他者と出会い、自分自身と出会う。実際、海で潜った人はこの沈潜の雰囲気をよく知っているのではないでしょうか。3メートルも潜ると、もう外界の音は聞こえません。わずかな光が差し込み、かえって太陽の光の存在を強く感じます。沈黙の世界の中で、ゆったりと泳ぐ魚に出合ったりすると、思わず声を上げたくなるほど感激します。


まさにそんな心と精神の中に沈潜すると、今まで聞こえなかったかすかな音や、わずかな光に気がついたり、新たな発見や出会いがあったりする。今の世の中、「沈潜する感覚」があまりにも少ないように思います。人間の精神の深いところへ沈み込み、今まで気がつかなかった自分の無意識の世界、内面の世界を改めて発見する。それが「沈潜力」です。


毎日の1時間を「沈潜する時間」に変えるだけで、世界は大きく変わって見えてくるのではないでしょうか。深い世界に沈潜するということは、時間をさかのぼることでもあります。


過去の偉大な人格に触れ、時代を超えたつながりを持っている人ほど精神が強くなる。今の時代だけを生きていると、ちょっと弱い。例えば、はるか2500年前の仏陀とつながっている人は、人類史上最強のメンターを得たということでもあります。当然それは心が強くなるでしょう。


人間の苦悩は四苦八苦と呼ばれ、生老病死の4つに、愛別離苦(愛するものと別離する苦しみ)、怨憎会苦(怨み憎んでいる者と一緒にいる苦しみ)、求不得苦(求めるものが得られない苦しみ)、五蘊盛苦(肉体と精神が思うままにならない苦しみ)の4つが加わる。


これらはすべて煩悩(執着)から生まれ、その執着をなくすことで苦しみから解放されると仏陀は説きました。人間がなぜ苦しむか? そのメカニズムを説明し、どう生きるべきかを体系的に説いたのが仏陀でした。


その教えを知ることで、迷いの心が少しずつクリアになります。なるほど自分が苦しんでいるのは怨憎会苦だなとか、求不得苦からきているなと冷静に分析できるだけで、苦しみはずいぶん楽になる。


村田諒太が『夜と霧』から得たもの


ボクシング好きならずとも村田諒太選手を知っていると思います。ロンドンオリンピックのミドル級で金メダルを獲得。その後プロとして日本人で竹原慎二さん以来、2人目のWBA世界ミドル級チャンピオンに輝きました。


私はスポーツ全般が好きで、ボクシングもよく観ます。村田選手の試合も見ましたが、日本人には不向きだといわれている大きな体格の階級で世界チャンピオンになったのは、とんでもない快挙だと思います。


その村田前チャンピオンが、影響を受けた本の1冊として『夜と霧』を挙げていました。この本によって練習の辛さや試合の厳しさを乗り越えることができたというのです。


ドイツに住んでいた精神科医のヴィクトール・E・フランクルは第二次大戦中、ユダヤ人として家族とともに捕らえられ、アウシュビッツに送られます。想像を絶する過酷な状況で命を落とす人、精神的におかしくなってしまう人など極限の状況が繰り広げられる。


ナチスの係官がユダヤ人の行列に向かって一人ひとりを指さし、お前は右、お前は左と指示する。片方はガス室で、片方はまだ働けそうな人間だとより分けている。係官の指先一つで自分の生死が決まる。


そんな話が次々に出てくる。全部実話であり、著者は家族の中で唯一奇跡的に生き残った。精神科医として、フランクルはその状況を客観的に克明に描きます。


人間の命とは? なぜ人間はこれほど残虐になれるのか? 同じ環境でも理性を保つ人とそうでない人の違いは? 極限状態の中で問いかけた著者の言葉は、もはや第一級の文学であり哲学書です。


村田さんはその本を読むことで、どんなにつらい練習でも、まだまだ自分は楽なほうだ、恵まれていると感じられたそうです。アウシュビッツの地獄に比べれば減量のつらさも練習のきつさも比ではない。


なるほど、日本人では難しいといわれたミドル級で世界を制した秘密はここにあったのか。私の中で腑に落ちるものがありました。極限状態の著者の体験は、明らかに村田選手の心を打ち、心身共に強くさせたのです。


読書の効用は「疑似体験」にアリ


読書の効用の1つに疑似体験ということがあります。本を読むことであたかもストーリーに描かれていることを自分が体験した感覚になる。


精神的に成長し人格を陶冶するためには、経験を積むことが不可欠です。とはいえ、1人の人間が実際に体験できることは限られています。そこで有効なのが本であり、読書です。読書によって自分が実際に体験していないことも、ある程度追体験することができるのです。


この世には普通の人間がなかなか体験できないことや、体験したら終わってしまうことがあります。先ほどのアウシュビッツでの体験など、私たちができるものではありません。


体験したときは死んでしまうときでもある。死なないまでも体験したら社会的に終わってしまうこともあります。各種の犯罪などはその1つでしょう。ただし人間なら誰しも、何らかの過ちを犯してしまう危険が潜んでいます。それを疑似体験することで過ちの世界の苦しみを知り、過ちを避けることができます。


本を読み、深い沈潜の時間を持つことで、通常ではできない体験をする──。先ほどの村田諒太選手もアウシュビッツという疑似体験を通じて、自分を強くすることができたということです。


疑似体験という言葉を使いましたが、よい文学作品、古典的な名作となると、もはや疑似を通り越して自分の実際の体験のように感じてしまいます。文章や構成にそれだけ説得力がある。ストーリーに必然性があり、描写もリアルに表現されているからです。


大事なことなので、繰り返しますが、SNSを断ち、1時間でいいので別の世界に沈潜してみる。古典や文学作品に当てる。すると、それまで知らなかった世界を知ることになります。それは単なる情報ではない、著者が培った生きた知恵、深い人格です。そのとき初めて、世界はこれだけ広く深かったことを実感するのではないでしょうか。

齋藤 孝 : 明治大学教授
2019/03/06 6:30


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