ゲーム(体験学習)開始前は華やいでいるものの


開始後は何がつらいかと言うと、記憶を封じてしまうところです。これは取扱説明書そのものが封じられるようなものであり、認識は、一歩一歩、自身で照らして手触りを確かめて領域を広げてマッピングしていかなくてはなりません。そのため自身に極端な制限をかけてものを見るようにもなり、それに付随して感情に振り回されがちになります。こちら側は必要な種類の情報に「全員がアクセス可能な構造をしている」ので、いま手にしている情報というのは顕在意識に関わらず「本人が必要」と指定したものです。向こう側があるという情報も、こちら側と向こう側を何度も何度も行き来しながら学習を繰り返しているという現実についてもすべて必要とする分だけは本人の手元に届くように差配されているのです。逆に言えば人の認識というのは「本人がそう望んだからそう構築されたもの」であり、窓の外がどうなっているのか知ろうとしなかったものは建物の中だけのこと、制限された視点に集中します。それもルールの内ですから正解の一つです。ただ、外に出た際には外のルールで続きが待っています。内側で完結するとは誰も言っていないし、約束していないのですから、勝手な推測、思い込みを現実に押しつけようとすると期待と違うことが起こります。情報収集も自己責任、建物内の行動も自己責任です。
こうしてみると、すべて一から自分で手作りという、ある意味公平な、オーダーメイドの体験学習です。中に入る前に自分で選んだ企画書の違いだけはあるものの、本人が納得して選んだものなので文句のつけようがありません。
別の言い方をすると、”いま”は”自分に属している”ということです。n
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Fiora & nobody