S(スプラナ)定着について その1


Sについて書いたのが2年前ですから、もう一度書き直すことにしました。
もし今から定着させたいという方がいらしたらお目通しいただければ嬉しいです。


最初に
「スプラナ(Sphurana)」とは何か。


輝き、振動を意味する。真我探求において「私」という想念の湧き起こる源に注意が向けられ、そこに純粋な存在としてとどまるとき、「私」は消え去り「私-私」という無音のスプラナがおのずと輝きだす。このスプラナさえも消え去ったとき、「私は身体だ」という形の自我は完全に破壊される。


ラマナ・マハルシの定義になります。
スプラナという現象はすべての人に最初から潜在していて、真我探求を試みた人にしか発見されないものかもしれません。真我実現における有用な道しるべであると思います。



SPさんにいただいたご質問に絡めて先にお答えしていきます。


>私はアジズの本でしか学んでいないのですが、Sの感覚が今だ明確でありません。
>「これかなぁ」という感覚はあるのですが分かるときと分からない時があり、とても微細です。 >特に目をつぶって瞑想している時の方が困難です。
>あえて言うなら子供のころから変わらず在る「私」という感覚です。
>そこでご質問なのですが、この感覚は練習を続けていけばよりエネルギー的に強く明確になっていくものでしょうか?



このご質問からです。
明確にはなっていきます。その明確さというのは、この世で最もはっきりしているとまで言える感覚ですのでご心配はいりません。


ですが「エネルギー的に強く」などの先入観を抱くことはお勧めできません。ですから結果的にどうなるかをこの時点で言葉で表現し、マインドでイメージ化しようとすることよりも、S定着のルートから間違いなく外れていないことを確認する方法からお勧めさせてください。


今のご不安は列車の線路からズレているのではないのか、このまま行って本当にゴールに辿りつけるのかというご不安です。


まず、思考が流れてきたときにそれに気づく反応速度が
「1秒以内」になるようにチェックしてください。


これがもし10分後に思考に巻き込まれていたことに気づくなら、10分前の時点で、意識の立ち位置、または意識の焦点が「Sではなかった」ということです。


「5秒以内」でもいいですが、なるべく「1秒以内」に気づけるようにします。


あっ、思考(想念)が流れてきた!←この後1秒以内ということです。
今目の前を通過している!
通り過ぎていった!


それをしようとするとSとは意識の焦点がどこに向いていることなのかという最大の問題に直面します。


>現地点でSがよく認識できないので、その前段階の自己想起の練習として頭蓋骨の中に意識を向ける練習を一日しています。
>頻度はよく数えていないのでだいたいですが、1日100回くらいでしょうか?
>頭蓋骨を感じながら、周りの音を聞き「誰が聞いてる?」と聞く練習です。
>それも難しいときはただ頭蓋骨の中に意識を向けるだけです。
>頭蓋骨に意識すればSに間接的にでも触れているのかも、と思いやっておりますが、果たしてこんな練習で意味があるのか不安です。



「流れてくる思考」だけを基準にします。
流れてくる思考に対して気づいているのか、いないのか、です。
100回頭蓋骨の中を見たときだけ気づいているのではなくて、
常に気づいているのか、いないのかを扱います。


常に気づいていることだけがSです。


>またS接触が連続的でなく断続的であっても、もっと接触頻度を増やせば定着までいけるものでしょうか?



定着というのは今この瞬間既に定着されています。


Sは定着されているのに、
「私は、未来のどこかの時点で、S定着できるだろうか?できないだろうか?」という疑問が発生しているというのが事実です。


疑問を発生させた「者」がいるかどうかは判明していません。
疑問が発生しているのが事実です。


ではこの疑問が発生した瞬間、
意識はどこにいたでしょうか?


Sであったなら
この疑問が流れてきた瞬間から(1秒以内に)気づいていたはずです。


思考の「内容」、疑問の「内容」の前に、
「流れてきたことに気づいている意識の立ち位置」にあったかどうか。


Sというのは
対象物として流れてくる思考(想念)に飛びつこうとするマインドの同一視姿勢から自由になっているデフォルトの意識状態です。


「1秒以内」に流れてくる思考に気づける立ち位置を工夫されてみていただければと思います。


続けてその2も合わせてご覧ください。


この動画を注意してご覧いただくと今からの過程の助けになります。



ありがとうございました。
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