ナイジェリア・ラゴス(CNN) ナイジェリア北部のヨラとカノで17日から18日にかけて爆発が相次ぎ、少なくとも46人が死亡、120人が負傷した。警察によると、カノの事件では11歳と18歳の少女が自爆した。


北東部のヨラでは17日午後7時48分ごろ、買い物客などでにぎわう地域で爆発が起きた。現地の赤十字によれば、この爆発で少なくとも31人が死亡し、72人が負傷。国家非常事態対策当局は死者32人、負傷者80人と伝えている。病院関係者などの話として、さらに多くの死傷者が出ているとの情報もある。


現場は家畜市場や屋外レストラン、モスク(イスラム教礼拝所)が並ぶ地域で、祈りを終えた人たちがモスクを出て、飲食したりしていたところで爆発が起きた。


同地では1カ月前にもモスクが襲撃され、大勢の死傷者が出ていた。住民は地元紙に対し「バラバラになった遺体が散乱していた」と証言。病院へ家族を探しに来た男性は、「現場でサトウキビを売っていた兄弟の行方が分からなくなった」と不安を募らせた。


一方、ヨラから約640キロ北西のカノでは現地時間の18日午後4時ごろ、市場で2度の自爆テロが相次ぎ、州警察によると15人が死亡、少なくとも123人が負傷した。


自爆した2人は11歳と18歳の少女だったとされ、人出が増える時間帯が狙われた。2人を現場で降ろしたワゴン車には、ほかにも自爆テロ犯にさせられていると思われる子ども4人が乗っていたという。


警察は市内や近郊の各所に検問所を設けてワゴン車の行方を追っている。市内へ入る車に対しては武装警官が捜索を行った。


犯行声明は出されていないものの、事件にはイスラム過激派「ボコ・ハラム」が関与したとの見方が強まっている。同組織が2012年にカノの同じ市場で起こしたテロ事件では、爆発や銃撃で185人が死亡した。
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