ピッコロ大魔王理論
ドラゴンボール、孫悟空の当初の宿敵”ピッコロ大魔王”には秘密がありました。
天界に残ったのが、善のピッコロで、下界で魔王になっているのが悪のピッコロ。
二人はもともとひとつだったのに、二人の人物に別れてしまうんです。
ピッコロ大魔王よりもっと強い敵とみんなで力を合わせて戦わなければならなくなった時に、二人のピッコロはもともとの力を取り戻すために再統合して一人になります。
これね、人間ってみんなそうなんじゃないかと思うんです。
悪のピッコロとして分化してしまうのは、自分で見たくない自分の嫌な側面。
だから目を反らして、一方的に奴は悪だ、とレッテルを貼って見えないところに封印しようとする。わたしとは関係ないって、わたしと奴は違う、って。
悪とレッテルを貼られた側の自分も猛烈に抵抗します。だって寂しいもの。
生まれてきた価値、わたしにはなかったんだろうか、そう思ってしまうと思うんです。
善側だと自分で思い込んでいる人が、悪側だと一方的に断罪したもう一人の自分を無視する。
これは、愛の反対です。愛ではなくて、愛の不在、怖れです。
そして、そのことで心底傷ついているのは双方なんです。片方じゃない。
複雑に絡みあった知恵の輪を解くきっかけは「お互いによく目を凝らして相手を見ようとすること」なんじゃないのかなと思います。生い立ちから振り返れば、みんな色々ありますって。
再統合の旅、みんなピッコロ大魔王なんだと思います。
この自分に、ありのままのみんなに、今日をありがとう。
HN:
Fiora & nobody