先日(11月22日)の南シナ海 放射線検出の件
28日に投稿された中国のツイッター(@breakup1984)では
中国海軍の094型原子力潜水艦が爆発し乗務員178名全員が死亡。アメリカ側のAI電磁波攻撃(?)によるものとした。また37名がこの件の機密防止のため北京当局に逮捕されたと主張している。
関連する動きを最初からもう一度まとめてみる。


1、21日米国のハル・ターナー・ラジオショーが巨大水中爆発を主張
(ターナーが自身のwebサイトで公開した情報がIndoPacificNewsというTwitterアカウントで紹介され拡散。IndoPacificNewsはターナーの記事のさらなる証拠や独立した裏付けがなければこの時点では信用できないかもしれないとツイートし謝罪。
ターナーは自身のサイトでuRADMonitorというグローバル環境モニタリングネットワークが南シナ海で重要な放射能測定値を測定したと主張。1時間あたり0.24μシーベルトだったがこれだけでは自然発生するバックグラウンド放射線が0.17~0.39μシーベルトなので異常値とは言えない。
米国国防総省はこの話を愚かなフィクションと否定。)
2、23日ロシア消費者権利保護・福祉分野監督庁が同地域の放射能レベルの上昇を肯定
3、24日モスクワ外交情報長官が昨日の放射能情報確認を否定
4、24日米国海軍長官を罷免
5、28日中国のツイッターで本件が中国原潜の爆発であると流れる
以下のとおり2か月ほど前に094型原潜は近海で突然浮上騒ぎを起こしている。
ロシアの放射線確認情報も23日は「ロシアは関係ない」と主張していて、翌日に放射線確認は誤りだったと否定している。
米国の海軍長官の罷免も(米国が中国に攻撃したとすれば)タイミングが合いすぎている。
地震波はなく、津波も測定されていないため、巨大爆発があったかどうかは怪しいが、
放射線事故に関しては現時点では否定しきれない。
9日たってこの程度しか情報が出ない以上は、報道統制の場合はほぼ完璧で、今後の情報は入らない可能性が高い。n302347


AIが主導する攻撃とはなんだろう
軍事分野での人工知能 (AI) システムの広範な応用、特に核兵器の使用に関する分析に関しては核戦争の開始を誘発するおそれがある。元米国国防副長官ロバート・ワーク氏へのインタビューについて米軍事情報サイト「ブレイキング・ディフェンス」が報じた。
ロバート・ワーク氏によれば、AIシステムは、リスク要因についての判断を誤り、「破滅的シナリオ」へ導く大陸間弾道ミサイルの発射決定を行うおそれがあるという。 また、ロバート・ワーク氏は、その例として、報復的大規模核攻撃「デッド・ハンド」であるロシアの自動管理コンプレックスをあげた。同氏によれば、この防衛システムは核爆発の振動活動の受信や軍事司令部に対する要請、そして返答がない場合の部隊への弾道ミサイルの発射指令を下すことが可能。
元米国防副長官は、軍事分野でのハイテク技術の応用の効果を排除することはしないが、しかし、核兵器管理システムでのそれらの応用制限は必要と考える。ロバート・ワーク氏は、「現実的な危険はロボット兵器にあるのではない。人類に対する主要な脅威、それはコンピューターだ。コンピューターはインテリジェンスデータの処理を行うAIを利用し、人間に、とりわけ核兵器の「発射」ボタンを押す命令を下す」と警告する。


2019年香港区議会議員選挙民主派圧勝を受けて
香港で制定される全ての法律が反中国的なものになってしまう危険性があるからである。
だからこそ中国は、今回の結果を驚愕の念をもって受け止めた。中国では、区議会議員選挙の結果に関する報道は一切ない。北京政府は、これまで通り親中派が勝つと確信していたようである。それは、デモ隊の暴力行為で経済活動を阻害され、不満がたまっている「サイレント・マジョリティ」は民主派に投票しないだろうという安心感があったからである。この楽観主義は、事態を正確に分析することに失敗したことを意味し、読みは完全に間違っていた。
そこで、習近平政権は、今後、立法会選挙の仕組みを変える可能性すらあり、香港の自治権を制限する方向に動く可能性がある。「一国二制度」は認めても、香港はあくまでも中国の一部であり、北京に刃向かうことは許さないという立場である



ベトナム漁船が仰天、目の前に中国原潜が突如浮上
2019年10月24日 6時0分
JBpress


中国海軍の094型原子力潜水艦(出所:)
(北村 淳:軍事社会学者)


ベトナムの漁業関係者がソーシャルメディアに掲載した情報によると、先月(2019年9月)、多数のベトナム漁船群が操業していた西沙諸島周辺海域で、ベトナム漁船のまっただ中に中国海軍原子力潜水艦が突如浮上した模様だ。


ツイッターに掲載された写真が事実であるならば、ベトナム漁船群の直近に姿を現した潜水艦は中国海軍094(09-Ⅳ)型弾道ミサイル搭載原子力潜水艦(いわゆる戦略原潜)である。



浮上した原潜の写真(出所:「Duan Dang @duandang」ツイッター)


原潜の浮上は異常事態


第1次世界大戦や第2次世界大戦で用いられた潜水艦は、敵から身を隠す必要がある場合に「海中に潜航することができる軍艦」であった。つまり、基本的には海面を航行し、必要に応じて海中に身を隠して行動する仕組みとなっていた。


これに対して現代の潜水艦は「海中に潜航することができる軍艦」という位置づけではなく、基本的には「海中で作戦行動を継続する軍艦」という位置づけになっている。すなわち、基地周辺海域などでは海面に姿を現したまま航行するものの、ひとたび海中に姿を消すと、帰投するまで海中を潜航し続けて行動することになるのだ。


通常、原子力潜水艦は出動すると2カ月は海中に留まり続けている(原子力潜水艦の場合、理論的には無限に潜航し続けることができるのだが、生身の人間が乗艦しているため潜航期間は2カ月ほどが限界になる)。


したがって、ベトナム漁船群が操業している海面に中国海軍原潜が姿を現したという「謎の浮上」は、世界の海軍関係者にとってはまさに「極めて異常な事態」ということになり、その原因に関してさまざまな憶測を呼んでいる。


政治的理由ではないかという憶測


本コラムでも繰り返し取り上げてきているように、中国は南シナ海の大半を囲い込む「九段線」内海域を「中国の主権的海域」であるとしている。アメリカはそのような主張は国際海洋法上容認できないとして、軍艦や爆撃機を南シナ海、とりわけ中国が軍事拠点を手にしている西沙諸島周辺海域と南沙諸島周辺海域に送り込んで中国を牽制する「FONOP」(公海航行自由原則維持のための作戦)を断続的に実施している。



中国で発行されている南シナ海地図。赤色点線が九段線


中国は、アメリカのFONOPに対して不快感を示しているが、これまでのところ、軍事的な反撃(軍艦や戦闘機を繰り出して米側を牽制することは別として)は行っていない。そこで今回、西沙諸島沖合で原潜を浮上させることによって「南シナ海は中国の海である」という中国の立場を目に見える形で示そうとしたのではないか、という憶測もある。


これと似通った憶測として、近頃ますますベトナム漁船と中国当局の間でのトラブルが頻発している西沙諸島周辺海域で、ベトナム漁船群を脅かしつけるために、巨大な戦略原潜を漁船群のまっただ中に浮上させたのではないか、というものもある。


(かつてベトナムが実効支配していた西沙諸島は、1974年にベトナム戦争の混乱に乗じて中国軍が侵攻しベトナム軍を撃破して占領して以来、中国が実効支配を続けている。現在も、中国とベトナムそして台湾が西沙諸島の領有権を主張している。)


戦略原潜は絶対に姿を見せてはならない


だが、中国の主権を主張するために原潜を浮上させた、という政治的理由に帰するこれらの憶測は、おそらくは誤りであろう。なぜならば、各種潜水艦の中でもとりわけ戦略原潜は「浮上してはならない」潜水艦であるからだ。


核弾頭を装着した弾道ミサイルを搭載した戦略原潜の役割は「敵に自国が核攻撃された場合に、その敵に対して海中から核ミサイルを発射して報復攻撃を実施する」というものである。極言すれば、その目的だけのために存在するのである。


そのため、戦略原潜は絶対に敵側に存在を探知されないように海中を潜航し続けていなければならない。結果として、察知することができない戦略原潜による核報復攻撃の恐れが存在することは大いなる核抑止力となる、と考えられているのだ。


したがって、自らの位置を絶対に知られてはならないことが何にもまして重要な戦略原潜が、わざわざ政治的メッセージをアメリカやベトナムに突きつけるために、自ら姿を海面に現すことなどあり得ないのである。


政治的行動ではないとすると


・故障説


予定された政治的行動でないとするならば、何らかの深刻な故障、あるいは故障の疑いが生じて、多くのベトナム漁船が操業している海域であるにもかかわらず緊急浮上せざるを得なかったという憶測が成り立つ。


中国海軍が強くあってほしくない人々にとっては、このような推測は支持したいところであろう。しかし、浮上した094型戦略原潜に救援船がやってきたような目に見える形での事実が確認されない限り、故障説の真偽を確かめることはできない。


・漁網説


故障説とともに成り立ちうる憶測は、中国原潜がベトナム漁船の漁網を引っかけてしまったことに気がつき、状況を確認するために緊急浮上した、というものである。


これまでにも潜水艦が、トロール漁船などの漁網を引っかけた事故はたびたび発生している。そして、漁船が沈没してしまった重大事故も発生している。ただし、いかなる国といえども潜水艦の作戦行動は極秘事項中の極秘であるため、表面化していないこの種の事故は少なくないものと考えられる。


しばしば発生する漁船(漁網)と潜水艦の事故に対処するため、たとえばイギリス海軍では「万が一にも漁網と衝突(接触したり引っかけたりした場合を含む)したような場合には、直ちに潜水艦周辺海面を確認し、場合によっては浮上して漁船の状況を確認せよ」と規定されている。


しかし、なんといっても隠密行動に従事している潜水艦である以上、規定どおりに事が運ばないことが多い。最近発生した潜水艦が漁網を絡めた事故でも、以下のような状況である。


[2015年3月] スコットランド沖合でトロール漁船が潜水艦に漁網を引っかけられて引きずられてしまった。運良く漁船員たちが漁網のケーブルを切断して沈没は免れたが、潜水艦は立ち去ってしまった。イギリス海軍とアメリカ海軍の調査によると、漁網を引っかけたのはおそらくロシアの潜水艦ではなかろうか、ということである。


[2015年4月] NATOが演習をしている海域に近接する海上で、トロール漁船が潜水艦に網を引っかけられ引きずられ沈没寸前になった。漁船はなんとか沈没を免れたが、潜水艦は停止せず立ち去った。当初はNATOの演習を偵察していたロシア潜水艦の仕業と考えられたが、実際にはイギリス海軍攻撃原潜アートフルが引き起こした事故であったことが判明した。


[2016年7月] NATOの演習中、ポルトガル海軍潜水艦トリデンテ(比較的小型の通常動力潜水艦)が漁船の網を引っかけた。この状況に気がついた潜水艦は直ちに停止し浮上したが、漁船と衝突してしまった。しかし双方ともにダメージはなく、負傷者も生じなかった。


もし今回の「謎の浮上」が、中国戦略原潜が漁網に接触したことに気がつき潜水艦周辺海上で操業中の漁船に異常がないかどうかを確認するために浮上したのならば、中国海軍が核抑止よりも人道的行為を優先させたことになる。


そして、基準排水量2020トン全長67.7メートルのトリデントと違って水中排水量1万1000トン全長133メートルという巨体の094型戦略原潜を無事にベトナム漁船群のまっただ中に浮上させた中国潜水艦のシーマンシップには脱帽!? せざるを得ないことにもなる。


真実は分からない


いずれにせよ、潜水艦それも超極秘扱いの戦略原潜の行動に関して中国当局が真相を発表することを期待することはできない。また、アメリカ海軍などが何らかの情報を握ったとしても、こと中国潜水艦に関する情報である以上、それが明かされることはあり得ない。結局「謎の浮上」は謎のままということになるであろう。


筆者:北村 淳



中国は最近(2015年12月)、潜水艦と地上移動式小型発射装置の分野で重要な一里塚に到達した。IHS Jane'sによれば、米軍当局は、人民解放軍がType-094「晋」級弾道ミサイル搭載原子力潜水艦 (SSBN) を核抑止哨戒任務に就けたことを確認した。これが本当であれば、中国は初めてSSBNをこの種の任務に就けたことになる。全般的に中国の軍事については秘密の壁があるため、この潜水艦が実際に核弾頭装着の弾道ミサイルを搭載しているかどうかは確認できない。しかしながら、米戦略軍司令官、Cecil Haney海軍大将はそのように推測している。そうであるとすれば、これは、北京の核戦略における新たな展開といえよう。中国の核弾頭は通常、平時にはミサイル本体と分離して保管されているといわれるからである。その理由の1つは、中国が核兵器の「先行不使用 ("no first use")」政策、即ち、紛争において先に核兵器を使用せず、敵が核攻撃を行った場合にのみ報復として使用するということを誇示するためである。その他の理由としては、中国共産党が戦略的軍事能力に対する政治的統制を必要としているからである。核弾頭をミサイルから分離することで、弾頭数300発前後と推定される核戦力に対して、より中央集権的な統制が可能になる。中国指導部は、潜水艦艦長に核ミサイルの発射権限を与えることを危惧し、軍のタカ派の一部が核兵器に対する党の指揮系統を無視し、独自に核攻撃の命令を発出することを懸念している。核抑止哨戒任務中の潜水艦で核弾頭とミサイルを分離保管することは実際的ではないが、今回の展開が米戦略軍司令官の推測通りとすれば、海軍の指揮官に対する北京の信頼が新たな段階にあることを示しているといえる。
搭載弾道ミサイルは、恐らく東風-34 (CSS-9) の海洋発射型、巨浪-2 (CSS-NX-5) と見られる。巨浪-2 (JL-2) は、少なくとも1983年から開発中であり、その最大射程は8,000~9,000キロと言われている。
中国の核開発については、懸念すべき多くの理由がある。MIRV弾頭装着のICBM、東風-41はロシアを悩ませるかもしれないが、「晋」級SSBNの新しい核抑止哨戒任務は、当然ながら核保有の沿岸国(特にインドやアメリカ)を念頭に置いている。



米国防省が5月6日に公表した年次報告書、Annual Report to the Congress: Military and Security Developments Involving the People’s Republic of China 2013によれば、既に運用されている 3 隻のType-094 晋級 SSBN に、新たに「異なった建造段階にある最大2 隻」が加わると見られる。Type-094 は、射程 7,400 キロを越えるJL-2 潜水艦発射弾道ミサイル(SSBN)が搭載されれば、中国海軍にとって初めての信頼性のある海洋核抑止力を付与することになろうという。報告書は、「2012 年に成功した一連の テストの後、JL-2 は 2013年中に初期運用能力(IOC)を達成する要件が整ったと見られる」と述べ、「そうなれば、南シナ海の海南島を基地とする晋級 SSBN は、核抑止哨戒任務を遂行できるようになろう」としている。


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