擬態


生き残りを図るために、隠された動機に基づいて擬態する。だれしも影に巣食う自我意識を抱えています。だれを騙そうとしているのでしょうか。注視してみたことはあるでしょうか。


あなたを騙そうとしているのでしょうか。それとも友人を騙そうとしているのでしょうか。家族や恋人ですか。


どうして「生き残れない」と感じているのかわかりますか。あなたが踏み込まないからです。あなたが一歩進んで影の先にあるものを体験するのを怖れているため、現状の自己像と世界観を守ることに空気を吸うように反応しているのです。


土台が崩れてあなたが落ちていくとき、あなたは浮遊感が怖ろしいのではありません。既に崩れた土台の感触と未来に待ち受ける圧倒的な痛みの予感に慄いています。


過去と未来を怖れているのです。あなたは、いまの体験は怖ろしいとは感じていないのです。


恐怖につつまれているのはあなたではありません。恐怖があなたにつつまれているのです。


あなたが擬態するのは、みずから用意した牢獄に入り、設定を忘れ、自身を囚人だと思い込んでいるからです。あなたは体験をさかさまに感じているのです。


心(マインド)の牢獄に勝手に入り、勝手に出れないと信じこみ、救いを求めるあなたは、とても根本的な勘違いをしたまま世界を体験しています。


世界につつまれているのはあなたではなく、世界が体験につつまれています。


今日をありがとう。
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Fiora & nobody