「正しい」ことについて理念を持ってしまうことは「正しくはない」のである


つまり「正しい」という言葉を使う時、あなたは既に何が正しいかについての【理念】をお持ちである。ところが「正しい」ことについて理念を持ってしまうことは「正しくはない」のである。というのは、この「正しい」なるものはあなたの偏見──おかれた条件、あなたの恐れ、あなたの教養、あなたの会社、あなた自身の特異性である種々の恐怖、宗教的制裁などに基づいてできているからなのです。あなたが物指しであるパターンをもって居られるとしても、そのパターン自身が正しいとは言えない、つまり不道徳なのです。


【『自由への道 空かける鳳のように』クリシュナムルティ/菊川忠夫訳(霞ケ関書房、1982年)】
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