ブラフマンの闇夜、自然は動きを止め、シヴァのおぼしめしがあるまで踊ることができない。と、シヴァは踊りあがるように甦る。舞いつつ、死せる物質に目覚めの音の波を送ると、見よ!物質もまた踊り、シヴァを讃えてこの神をとりまく。踊りながら、シヴァは多様な現象を維持する。時満ちると、なおも踊りながら、あらゆる形と名前を火で破壊し、それらに新たな休息をあたえる。
クーマラスワミ


もはや世界は物体ではなく関連のグループに分割される。区別できるのは関連であり、それが現象のなかでもっとも重要な要素である。このように、世界は複雑な出来事の織物という姿を呈する。異なった種類の関連が入れかわり、重なりあい、組み合わさって、全体の生地が決められるのである。
W・ハイゼンベルク


人は地を規範とし
地は天を規範とし
天はタオを規範とし
タオは自然を規範とする
老子

部分に関してもっとも重要なことは、全有機体のなかで、他の部分と、正確にかみ合わなければならないということである。
J・ニーダム


宇宙はあらゆる形態が流動的に変化し続けている不可分な全体である。
F・カプラ

その大楼閣は空のように広大である。地面にはあらゆる種類の宝石が無数に敷きつめられ、大楼閣の内部には無数の宮殿、門、窓、階段、欄干、通路があり、そのすべてが、七種類の高貴な宝石で作られている。そして、この広大で精巧に飾られた大楼閣の中には、何千何万の楼閣があり、それぞれが、大楼閣と同じように精巧に飾られ、空のように広大である。さらに、これら無数の楼閣は、たがいに侵害しあわない。それぞれが他のすべてと調和して個としての存在を保っている。ここには、ひとつの楼閣が他のすべてと個的また集合的に融合するのを妨害するものはない。完全なる混合状態にありながら、しかも、完全なる秩序を保っているのだ。若き修行者スーダナは自分をすべての楼閣の中にも、また個々の楼閣の中にも見出す。そこでは、すべてがひとつの中に含まれ、それぞれがすべてを含んでいるのだ。
華厳経

大乗仏教では、このような部分の完全なる相互浸透を無碍(むげ)と呼ぶ。

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