no title
あなたがしている努力は、すべてあなたの想像の中で起こっている。あなたは頂上までの距離を測定し、そこに達するための途方もない努力をしていると想像している。それほどまでも想像上のシナリオにこだわっているため、すでに頂上に立っていることに気づかないのだ。


あなたが努力やサーダナについて夢見ている間、自分はこれらのことをしていると装っている間、真我はまったく何もしていない。真我は真我でしかない。それはけっしてどこへも行かず、何もしない。それは何の努力もしない。どこかへ行き、それから戻ってくるということはありえない。これらはすべてあなたの想像なのだ。非真我が真我になることはけっしてない。真我が自分は目的地に達するために困難に立ち向かっていると想像することなどない。どれほどの努力をしようとも、非真我が真我になることはないのだ。真我があるがままにとどまるために努力は要らない。それはただ在るのだ。


大いなる道は難しくない
選り好みをせず
愛することも憎むこともなければ
すべてははっきりと明らかになる


だがわずかでも分別をすれば
天と地は遥かに隔たる
真理を実現したければ
賛成や反対の見解を抱いてはならない


一つを嫌い一つを好むことは
心の病だ
物事の本質を理解しないとき
心の平和は徒に乱される


道は大いなる虚空のように完全で
欠けたところも、余分なところもない
ただ取捨選択するために
物事の本質を見極められないだけだ


外界に巻きこまれてはならない
空という概念にもとらわれてはならない
物事と一つになって、ただ静かにしていなさい
そうすれば誤った見解はひとりでに消え去る


心の活動を止めようと努力しても
その努力がさらなる活動をもたらす
対極の一方を選んでとどまるかぎり
一なるものを知ることはできない


一なるものを知らなければ
静動、正否ともにその自由な働きを失う
物事の現実性を否定すればその現実性を見失い
空の概念にしがみつけば空の原理を見失う


話せば話すほど、考えれば考えるほど
ますます真理から遠ざかるばかり
話すことも考えることもやめなさい
そうすれば知り得ないものは何もない


根源に帰れば本質を会得する
だが現れを追いかければ源を見失ってしまう
一瞬にして悟れば
現れも空もともに超越される


一瞬にして悟れば
現れも空もともに超越される


空の世界に起こる変転変化を
無知ゆえに人は実在と呼ぶ
真理を追い求めてはいけない
ただ相対的な見方をやめなさい


二元的な分別にとらわれて
現れを追ってはならない
わずかでも是非を区別すれば
心の本質は失われてしまう


すべての二元対立は一元から生じるが
その一元にさえ執着してはならない


心が生じなければ
世界が背くことはない
何も背くことがなければ
それは以前のようには存在しなくなる


分別心が起こらなければ
心は存在をやめる
心が消えれば、対象も消え去るように
想いの対象が消えれば、想う主体も消え去る


物事(対象)は主体(心)が存在するために対象となる
心(主体)は物事(対象)が在るためにそのように在る


その二つの相関関係を理解しなさい
その根底にある実在は一つの空なのだ


この空の中で二つは一つであり
それぞれがその中に全世界を包含している
粗雑と精妙を区別せずにいなさい
そうすれば偏見に陥ることはない


大いなる道に生きることは
易しくも難しくもない
だが視野の狭い人は恐れ疑い
急げば急ぐほど遅れてしまう


執着には限りがない
悟りという概念にさえ囚われて道を見失う
すべてを放てば自然となり
来ることも去ることもなくなる


あるがままにまかせなさい
そうすれば悠々自適に生きていける
想いを働かせば、真理は隠され
想いを止めれば、暗く澱んでしまう


有念も無念も徒に精神を疲れさせるばかり
そのどちらを好んでも避けてもならない
一なるものを求めるなら
感覚や思考さえ嫌ってはならない


感覚や思考を完全に受け入れることは
真の悟りと同じなのだ
賢者は目的を求めて努力しない
愚者は目的を求めるために己を縛る


法は(存在、現象)は一つであって多数ではない
区別は無知の愛着から生じる
心をもって真我を求めることは
最大の過ちだ


迷えば安心や不安が生じ
悟れば好きも嫌いもなくなる
すべての二元対立は
自己中心の分別から生じる


それらは夢まぼろし、空中の花
つかもうとするだけ愚かなこと
得も失も、是も非も
すべて一度に放り出してしまえ


もし心眼が眠らなければ
すべての夢は自然に止む
心が分別をしなければ
万法は一なるものとしてあるがままに在る


この自分に、ありのままのみんなに、今日をありがとう。
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Fiora & nobody