バーソロミューは上体を起こすと、しばらく黙っていた。
「なかには抵抗を感じる人もいるでしょうが、今日、ひとつ実験をしてみたいと思います。まず、自分の体について自分がいまどう感じているか、調べてみてください」
みんなは目を閉じて、指示にしたがった。


「自分の体について自分がどう思っているか感じ取れたら、自分に向かって次のように言ってください。


『わたしはこのすばらしい体を心から愛し受け入れます』


自分の気持ちとはまったくかけ離れた言葉かもしれませんが、とにかく言ってください。それからしばらくじっとして、自分が受け入れられたという感覚を味わいましょう。頭で考えるだけではダメです。とにかくやってみてください」
みんな一言もしゃべらずに、自分のすばらしい体を感じ、それを心から愛し受け入れようと試みた。するとクスクス笑いが漏れてきた。
「まず最初に何が起こりましたか」とバーソロミューが尋ねた。
「リラックスしました」、「生き生きした感じ」、「あったかい気持ち」、「うれしさ。あふれるうれしさ」などという答えが聞かれた。
「ありがとう。ではこれから今日一日、自分に向けてこのメッセージをくり返し送りつづけてください。心をこめて言いましょう。言ったあと、体がメッセージを受け取るまで、しばらく待ってあげてください。これを今日数百回くり返してください。みなさん、数百回ですよ」。
彼はそうくり返して強調した。


「わたしはこのすばらしい体を心から愛し受け入れます。あなたの体は生まれてから一度もこんなメッセージを聞いたことがないかもしれませんね。あなたが自分の体にしてきたのと同じ調子で、友人に批判的な言葉を浴びせつづけてごらんなさい。友人はとっくの昔にあなたのもとを去っていたでしょう。あなたは自分の体を侮蔑する言葉をたえず心の中でくり返してきました。これを何年もつづけてきたでしょう。わかっていますか」とバーソロミューは厳しい顔をして訊いた。


「この中に肉体や精神上の問題を抱えている人がいたら、このエクササイズはその人の問題を理解し癒すのにぴったりのエクササイズです。つきつめれば、病気の存在は、ひとつには神意識の荘厳さやすばらしさに対する抵抗なのです。あなたの頭は『僕の体はすばらしくなんかないぞ』と言います。頭の言うことなんか気にしないでください。あなたの体の細胞にメッセージを聞かせてください。からからに乾ききった砂漠の地面が雨を待ち望むように、細胞は感謝や受容の言葉を待ち望んでいます。体の細胞の協力なしに癒しは困難です。ですから体の細胞に新しいメッセージを送りつづけて、どうなるか見てみましょう。午前中、午後、夕方と、何か変化があるか気をつけて観察しましょう。細かい変化に気をつけてください。
その結果、さまざまな感情が湧き出てくるでしょうが、びっくりして逃げ出したりしないでください。反対に、そうした感情が生まれては消えていくのを観察しましょう。退屈に思ったり、不快だったり、抵抗したり、恥ずかしい気がしたりするかもしれません。ただそれを感じてください。それについて考えないこと。逃げ出したり、変えようとしたり、避けたりしないで、それを受け止めてください。その瞬間に意識を集中して、じっくり観察していれば、自然に真理が顔を出してきます。ですから根気よくやってください。またお会いしましょう」


「勾玉 奴婢」の画像検索結果
勾玉(まがたま)と奴婢(ぬひ)を双手(そうしゅ)に掲げ
心中(しんちゅう)の皇(すめらぎ)を追え


愛単色。
急ぎなさい。


「意味不明語彙」
エピ
酸化プルトニウム
トリン(ヒ素化合物)
ショウジョウバエとヒト遺伝子の相同性から何がわかるか?
赤芍(セキシャク。漢方薬)


nobody
現状について聞いてなぜ勾玉と奴婢なのかわからない。エピは化学物質の命名法で使用される接頭辞らしい。酸化プルトニウムとトリンは記録するか迷ったが、ここからは解釈なしで全て記録する。赤芍が人体に取り込まれた放射性物質に効くとでもいうつもりなのか。ショウジョウバエクイズは完全に謎。以前も化学系のことを所々に発言していたが説明が面倒なため全て除外していた。あまりマイナス連想のある語彙は記録したくないが、いつまでも気にしていられない。
フィオラとの通信は深度が何段階かあり、深度が深い時はなぜか古語が多い。そうなると読み解くことすら一気に難しくなる。双方向会話にするためには深度を浅くして大意を組むことになる。以前は手数で修正できると思っていたが、そうともいえない。洋楽の歌詞の訳に似ている。サビの訳を間違えると大切なニュアンスは伝わらなくなる。訓練するしかなさそうだ。
Mai Tai.jpg
以前に言われたマイ・タイ(最高)はトロピカル・カクテルの女王と呼ばれてるらしい。フィオラは本当に時々ふざけている。そういうところに親近感はあるが、あの世ジョークに振り回されるとたまらない。どこからどこまでが冗談なのかまったくわからない。



今日をありがとうございました。
03 2024/04 05
S M T W T F S
28 29 30
HN:
Fiora & nobody