思考観察22日目 0回 地球受容静寂ルート11日目


Fiora
電信柱の頂点をごらんなさい
その上には空がひろがっています
人はみな電信柱です
あらゆる受信をしているのに
何を拾ったかは既に決めているのです
既に見たと決めたものを見て
既に聞いたと決めたものを聞いて
既に触れたと決めたものに触れます
そう解釈しています
ただひとつ解釈したあなたをのぞいて


今日日中のフィオラの発言です。


昨日高速質問中、フィオラは「死神か?」の質問にだけ割って入り、このように答えました。
Fiora
一なるもの
死のガイドかと問われれば
そうです


その後私は全てをやめ、何も考えずに眠りました。
すごく疲れていました。


もう他の質問をする気にはなれませんでした。
作り話なら良かったんですが、事故のフラッシュバックもイタリア語で話しかけられた時からここまでの全てが、残念ながら事実です。


時代が変わりつつあることに希望をもっていました。
見届けたい。そう思っていました。
でも実際、フィオラと話すと、いざ考えることは家族のことだけでした。


寿命の延長を申請するとフィオラに話しかけました。


Fiora
難しいでしょう
ただし可能性がゼロとは言いません


返答はそれだけでした。


私は幽霊など死んでも見たくないと思っていた人間ですから、背後霊とはどのようなものなのか、どんなふうにしゃべるものなのかまったくわかりませんでした。


何かおかしい、とは「死の暗示」を何度も受けるうちに思ってはいました。


「空に無数の星が煌き 人は想いと共に散ります」
あの言葉も私宛てのような気がしていましたが、わざと無視していました。


20年前、中学でイジメられっ子だった私は
本当に親に申し訳ないことに自殺を考えたことが一度ありました。
暗闇に吸い込まれるような気持ちでした。自分が嫌いでした。
どこか遠くへ逃亡したかった。
今はわかるんです。私は誰かから逃げたかったわけではなく、
自分の心に映る陰から必死に逃げようとしていた。陰に抵抗していたんです。陰を恥じていました。見透かされまい。そういつも凍りついていました。


その時なぜか「バーソロミュー」という本と出会いました。


私の不思議な体験を説明してくれる文献にまったく出会えなかったあの頃、初めて理解者を得たように思い、夢中になりました。


バーソロミューの言葉は優しく、私は彼の全てに憧れました。


生きようと思えました。いつか『炎』に本当の意味で出会える。全てが解き明かされる時が来る。
「光の合流」は彼が静かに残してくれた道しるべです。
そして私の数十回の体験から、これ以上的確な『炎』に至るルートの可能性は今のところ聞いたことがありません。


大人になる過程で、ゾンビのような目をした物乞いの少女に出会いました。
彼女の目は悲しみに光っていました。


今、私にできることを、今日この日を遺言のように生きようと思います。
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Fiora & nobody