S(真我)を生きる 足跡9日目



こんばんは。今夜は「思考観察」についてまた書いてみます。基本の再確認をします。


説明がわかりにくくなりすぎていると反省しました。
(肉体・五感・思考・感情などに)「気づいている意識(体験の主体)」を「S」とします。


Sが定着するというのはどういう状態かと言うと、定着前は誰?(または気づいている意識そのものを意識する)と問わなければ意識を向けられなかったSから直接、生きる(体験する)ことを思い出した状態です。思考の発生は極めて少なくなり、それよりも今起こっていることに自然に意識が集中しています。


訓練前:(無意識S)→自我(思考と感情放置)→体験
定着前:(無意識S)→自我(思考と感情意識)→S(ここ重要)→体験
定着後:S→体験
(定着後初期のSも深度はまだまだ浅く自我は残留しています)
これだけの違いです。ですから余計なものを取り除くだけです。犯人は自我です。


頭の中の思考に「気づいている意識(S)」を「改めて意識する(誰?)」のがS移動です。頭の中の思考に気づきます。気づいたということは「気づいた存在(S)」がいるので、その「気づいた存在に意識を向ける(誰?)」という二段構えの移動(意識意識)です。これがS移動です。そのS移動が終わった状態がS接触です。思考に「気づいている意識(S)」を「改めて意識した後で」
その意識から思考を観察できる場合は、S接触状態からの思考観察なんです。

ただ思考の動きにだけ気づいている状態は(無意識S)から思考の動きを見ているだけなので定着の訓練にならないんです。
この説明が不十分だったかも知れません。この点に疑問があればどんな細かいことでもおっしゃってください。

元々自然な意識状態であり、努力は本来不要なのですが、私たちが4歳頃に記憶を操れるようになり、今この瞬間に記憶を持ち込めるようになって発生した断続的な「自我」と自我の構築した膨大な「パターン」により、これが打ち消されています。チェインスモーカーが禁煙に成功しないと「ありのままの空気を呼吸する」よりも「タバコの煙を嗜好(思考)してしまう」状態に近いと思います。手は勝手に動いて次のタバコに火をつけており、あなたの意思とは無関係に喫煙を続けます。あなたのせいではなく、単なる習慣です。


Sはどの体験からでも入れるものであり、唯一の道などはありません。
五感から入ってもいいですし、単純に「誰?」と聞いてもいいです。


では思考観察の基本から。


・チェック項目1
「今」「頭の中」に気づいている状態ですか?

「頭の中に思考が発生することに単純に気づく」状態を訓練しています。これが無意識のままだと訓練になってません。頭の中に気づいたら、「気づいた存在に意識を向けます」=S
この気づいた存在に意識を向ける(S移動)工程を必ず入れてください。ここでトリガーとして「誰?」と問うのをnobodyは推奨しています(リラックス・力を抜く・指向をなくすなども)。


リアルタイムで思考に気づくのはどうしても難しいですよね?時々20分思考して「あれ?いつのまに思考に巻き込まれてた?」と気づくのが最初の段階だと思います。でも何分遅れようと気づくわけです。この時点であなたは思考ではないということになります。思考=自分という演技をこれから先も続けることはできますが、不必要だとこの時点で判明します(最初の一瞥)。あなたは少なくとも思考に「気づくことができる存在」です。これを強く自覚しておくと助けになります。


先日もしつこく書きましたが「頭の中だけ」を見張るのがこの思考観察の洗練されたポイントです。私たちは「別のもの」に意識を向けていて「思考の起こり」に気づくのが遅れている、または無意識に放置しているのです。この「別のもの」が何であろうと、訓練中は身体の安全さえ確保されるならば「頭の中」を見張ってください。疲れて休む時は休んでいいんです。でも思い出したらまた見張る。また忘れて、また思い出したら見張ります。


・チェック項目2
「今」「自然音」に気づきますか?自然音と思考の相関に気づきますか?(ソナー法)

思考に巻き込まれている時、周囲の自然音が「聞こえなくなる」ことに気づかれますか?あなたが意識の焦点を思考に集中させてしまっていて、耳が聞こえなくなるんです。逆に頭の中を見張っているならば、周囲の自然音がくっきり大きく聞こえてくるはずです。視覚的に見ることは意識が外出してしまいやすく、思考と感情は巻き込まれていること自体に自覚症状が出にくいので、本当に今Sを意識しているのかの有効なチェックポイントの一つが「自然音が聞こえているか」だと思います。


この時「耳鳴り」が聞こえる方はそのまま聞いてください。耳鳴りも自然音として聞きます。
あなたは音を能動的に聞こうとしているわけではなく、
「頭の中に雑音がないから」「自然音にクリアに気づく」のです。


周囲360度の自然音を何もカットせずありのままに聞きます。音の一部を無意識にカットしていることに気づくことがよくあるはずです。「音の起こり」がリアルタイムに分かるくらい鋭敏なら「思考は起こっていませんし、巻き込まれていません」
逆に自然音の音量が落ちたり、良く聞こえなくなっているならすぐ「頭の中」をチェックした方がいいことになります。
「頭の中を見張る」精度を「外部の自然音」を信号とすることで上げるのです。そして思考の起こりと自然音の起こりのどちらかに気づいている状態をできれば維持します。


この二つのチェックを連携させることで、思考に気づく頻度は上がると思います。
思考に気づく度に「誰?」と問いながら力を抜き、Sに移動して接触します。主役はこの誰?の感覚であって「ただ頭の中を見張ること」ではありません。「Sが頭の中に気づいている」や「Sが自然音に気づいている」なら大丈夫です。


今日もありがとうございました。

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