S(深淵)を生きる 足跡12日目



こんばんは。今夜のテーマは「自我に抵抗しないこと」です。ちょっと変に聞こえませんか?
自我を放置するなんて「思考観察の失敗」のように聞こえます。


ですが、思考観察の成功とは「自我に抵抗しないこと」にかかっていると思います。


思考観察を可能にするS視点は「無抵抗」の地点です。
「ありのままの起こりに自我が抵抗している」ことを認識するのはこの「無抵抗」の地点からしかわからないのです。


自我に対するジャッジ自体が思考です。
自我をコントロールしようとすることが既に指向です。


自我はそもそも敵ではなく、大切な弟であり妹です。彼や彼女がいなければ、今まで無事に過ごせたとは思えません。トラブルメーカーではありましたが、大切な家族なんです。


自我の動きを自由に認め、まったく抵抗せずに眺め続けます。


自我はあなたを自我の興味に巻き込めないことに気づいた時点でようやくおとなしく座ります。この自我をありのまま自由にさせて眺める時間が、S接触をキープできる時間です。


自我とは無意識の指向であり、「こうあるべき」という矢印です。正体は記憶の参照に過ぎず、今ありのままの起こりと何も関係がありません。主張に正当性もありません。


私たちはこの無意識の矢印にいつも翻弄されています。
今すぐ変えたい(指向)のですが、無意識の厄介な点は「自覚自体がない」ことです。
ほら、もう「変えたい」って言ってるでしょう?


思考と感情に主導権を乗っ取られるのは高速で、無自覚だからこそ対処ができません。
対処したい気持ち自体が思考で指向です。


ですから降参するのです。降参だけ質が違います。


全ての指向を忘れ、お手上げします。


頭はからっぽで、何も戦う手段はありません。放棄します。


うまくできているかどうかすら忘れます。


もう判断もできません。


このお手上げの回数がS移動の回数であり、いわゆるパッパラパァ状態がS接触の時間なんです。


真面目な方、努力家の方は力を抜きにかかってください。


思考観察や感情観察はゆるキャラ向きなんです。
訓練中はゆるくゆるくアハハハと自分を眺めます^^

できてもよし。できなくてもよし。この態度が一番自我は嫌なんです。
あなたをコントロールできなくなるからです。


自我と調和することこそが結局自我を変容に導きます。


いつもの真面目な自分と今の状況自体を「誰?」と問いながらリラックスします。


誰?は言葉に出さなくても構いません。


ハートチャクラの開いている方なら胸中心奥の愛のエネルギーが点滅するため、S接触信号を感知しやすいのですが、そうでない方もただくつろぎます。


体をくつろがせるのではなくて、くつろぎしかないあの無抵抗の地点に接触するんです。


意識がくつろいでいるんです^^

たとえばS移動に歯軋りを「ぎぎぎぎー」と言っている方は誤解していらっしゃいます。
移動に力を入れているのはあなたであって、誰も力を入れるように要請はしていません。
(私はこの歯軋りタイプでしたが)


移動しようという「指向自体」を忘れるんです。


そうすると瞬間移動ができます。


Sは無指向で、無抵抗で、あなたの最も自然な位置です。肉体の位置にとらわれません。


無指向だから指向に気づくんです。


最初の一瞥も大事ですが、次に大事なのが最初の一瞥にリラックスで戻れることを自覚することです。


指向、思考、感情、動き、コントロール願望の全てに


お手上げしましょう。


今日もありがとうございました。
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